みはしのブログ
2020年07月02日
振袖
こんにちは、みはしスタッフの平原です。
スッキリしないお天気が続いていますね。
毎年のことながら、梅雨のジメジメには辟易してしまいます・・・
実は、着物にも、湿気は大敵!!
特に、長い期間仕舞ったままの着物は要注意なんです。
今回は、成人式に「ママ振袖」を着ようかな?とお考えの方に向けて、現代の住まいでも気負わずに着物を虫干しできる方法をご紹介したいと思います。
先日の記事「振袖に流行はある?ママ振袖は古い?」でも触れていますが、近年着用希望の方が増えている「ママ振袖」、実際に着用するには避けては通れないのがママ振袖の現在の状況チェックです。
「きものの管理のことはよくわからない・・・」という方が圧倒的に多いので、現在お住まいのお家には振袖をしまっておらず、お母様のご実家に保管されたままになっているというパターンが結構多いようです。
ですので、ママ振袖を着てみたい・着てほしいというお母様やお嬢様のご希望があっても、管理をしてくださっているおばあ様の都合を合わせることが難しいため、なかなか状態チェックが気軽にできないというパターンが多いように見受けられます。
管理をされている方に、「普段使わないものだから、奥の方に入ったままで出すのが一苦労なのよね・・・」
と言われてしまうと、それをおして「出してほしい」と言うのもちょっと憚られますよね。
こんなパターンの時に、きっかけとして使っていただきたいのが「虫干し」というワードです。
虫干しといえば、春と秋の乾燥した気候のときに行う、衣替えを伴う一大イベント!!!
というイメージですが、着物が生活の一部だったころにはそれに加えて一番寒い二月ごろにも行い、年に三回ほど行っていたそうです。
部屋の中に着物を吊るし、日光が当たらないように風を通すことで、タンスや着物の中に溜まった湿気を追い出し、カビや虫が付かないようにするために行うお手入れです。
昔からの虫干しのやり方を調べてみると、
・晴天が三日以上続いた後の、からっと晴れた日に行う。
・日光の入らない部屋で、風通しを良くして着物に付いたチリや汚れを専用ブラシや清潔なハンカチなどで落とす。
・裏返しにした着物を着物ハンガーにかけて2,3時間干す。
・その間に、タンスの中もきれいにして(桐ダンスは水拭き厳禁ですので必ず乾拭きを!)、湿気を帯びているようなら引き出しを出して湿気を飛ばす。(ただし直射日光はNG!)
・干していた着物を畳み、あたらしいたとう紙に入れてタンスにしまう。
・・・・・いかがでしょうか。
文字を目で追っているだけでも、私のようにくじけそうな気持ちになってしまう方もいらっしゃるのではないかと思います・・・・。
まず、晴天が続いた日にうまくお仕事がお休みになるとは限りませんし、風通しの良い部屋は日当たりも良かったりする場合がありますのでその条件をクリアするのも難しいかもしれません。
タンスや衣装ケースの中身を全部出すのもちょっと気合がいりますね・・・
ですが、上記のことを全部やらなくても(もちろんできればやったほうが着物には良いのですが)、要は湿気と汚れを追い出せれば良いので、
例えば閉め切っていたタンスや衣装ケースを開けて空気の入れ替えをするだけでも「プチ虫干し」になるのです。
そう考えると、ちょっとハードルが下がりませんか?
晴天の続いた日に・・・という条件についても、実はある家電製品でクリアできます。
ズバリ、エアコンの除湿機能(ドライ)です!
着物に直接エアコンの風を当てないように気を付けていただければ、カーテンを閉めて蛍光灯を消したお部屋で虫干しができます。
エアコンのドライで虫干しをする場合は、着物を干す前にあらかじめお部屋を閉め切ってドライをかけ、部屋の中が乾燥してから着物を干すようにすると良いようです。
このやり方ですと、天気どころか季節を気にせずに虫干しが可能になります。
梅雨が明けるとどんどん暑くなってきますから、エアコンを使うことが増えますよね。
そのついでに虫干しができたら、虫干しだけの為に2,3時間除湿をかけるより経済的で、一石二鳥ではないでしょうか。
「梅雨も明けたし、家で除湿をかけるついでに振袖を虫干ししようと思って」と切り出すことで、普段振袖をしまってくださっているおばあ様も、
いいきっかけだからと協力してくださるかもしれませんよ。
振袖や帯を出したついでに、例えば引き出しでしたらの他の段も開け閉めをしておくと、それほど時間や労力をかけずとも「プチ虫干し」になり他のお着物にとっても良いと思います。
一つ注意して頂きたいのが、虫干しをするときはお部屋の明かりは絶対に消したままにする、という事です。
お着物は、太陽の光以外にも蛍光灯の光で「色ヤケ」といって、光の当たり続けたところだけ変色・退色してしまうことがあります。
そうなると、完全に元に戻すことは難しいので、注意が必要です。
裏返しにして干す、というのも、表の生地を光による「ヤケ」を防ぐ意味合いがあるので、余裕があれば裏返しにして干すようにするとより安心だと思います。
さて、2,3時間ほど経って虫干しが終わったら、再び湿気を帯びる前に振袖を畳んで、しまいます。
振袖のたたみ方を図解した過去ブログ記事も、参考になさってみてください。(振袖のたたみ方とお手入れ)
(どうしても畳めない!という方は、振袖をお持ちになって頂ければみはしスタッフが畳みますのでお近くの方はご利用くださいませ。)
虫干し後、出したついでに、お嬢様の体形に振袖の寸法があっているか、目立つ汚れやシミ、カビがないかどうかのチェックまでできれば、一安心です!
着用する日まで、大切に保管してください。
畳んだ後に振袖を入れるたとう紙も、汚れや変色があった場合には交換することをお勧めします。
たとう紙に入れた後、湿気から振袖を守るためのグッズにこんなものもあります。
着物用乾燥材
天日干しで繰り返し使うことができます。
「キモノの休息」
こちらはたとう紙ごと入れて、湿気をシャットアウトできます。
この他に着物用の防虫剤というものもありますが、こちらは入れすぎと入れ方に注意が必要です。
着物に直接触れるようにして入れっぱなしにしてしまうと、化学反応によって着物が変色してしまう場合があります。
また、匂いが着物に移ってしまい、着用時に慌てるという場合もあります。
虫干しをしてみると、今まで見えていなかった問題点が見えてくることもあるので、そうした場合は是非みはしにご相談ください!
ママ振袖のお直し・お手入れのお見積りは無料で承っております。
気になることは早めに解決して、成人式までの時間を憂いなく過ごして頂けたらと思います。
これまでの「ママ振袖」に関する記事はこちら
「振袖に流行はある?ママ振りは古い?」
「ママ振りは早めのチェックが肝心です」
「大切な振袖がよみがえる、みはしのママ振袖」
ご来店予約は こちらから
お問い合わせは こちらから
お電話でのお問い合わせは 0120514384
(受付時間 10:00~18:30 定休日 水曜日)
_______________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________
みはしは、「着物で笑顔のお付き合い」をモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、そして高山村、中之条、吾妻地域のお客様にご愛顧いただいている地域密着型のお店です。
振袖のこと、着物のこと、クリーニングやお直し、きものの保管など、何でもご相談下さい!
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます!
スッキリしないお天気が続いていますね。
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実は、着物にも、湿気は大敵!!
特に、長い期間仕舞ったままの着物は要注意なんです。
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先日の記事「振袖に流行はある?ママ振袖は古い?」でも触れていますが、近年着用希望の方が増えている「ママ振袖」、実際に着用するには避けては通れないのがママ振袖の現在の状況チェックです。
「きものの管理のことはよくわからない・・・」という方が圧倒的に多いので、現在お住まいのお家には振袖をしまっておらず、お母様のご実家に保管されたままになっているというパターンが結構多いようです。
ですので、ママ振袖を着てみたい・着てほしいというお母様やお嬢様のご希望があっても、管理をしてくださっているおばあ様の都合を合わせることが難しいため、なかなか状態チェックが気軽にできないというパターンが多いように見受けられます。
管理をされている方に、「普段使わないものだから、奥の方に入ったままで出すのが一苦労なのよね・・・」
と言われてしまうと、それをおして「出してほしい」と言うのもちょっと憚られますよね。
こんなパターンの時に、きっかけとして使っていただきたいのが「虫干し」というワードです。
虫干しといえば、春と秋の乾燥した気候のときに行う、衣替えを伴う一大イベント!!!
というイメージですが、着物が生活の一部だったころにはそれに加えて一番寒い二月ごろにも行い、年に三回ほど行っていたそうです。
部屋の中に着物を吊るし、日光が当たらないように風を通すことで、タンスや着物の中に溜まった湿気を追い出し、カビや虫が付かないようにするために行うお手入れです。
昔からの虫干しのやり方を調べてみると、
・晴天が三日以上続いた後の、からっと晴れた日に行う。
・日光の入らない部屋で、風通しを良くして着物に付いたチリや汚れを専用ブラシや清潔なハンカチなどで落とす。
・裏返しにした着物を着物ハンガーにかけて2,3時間干す。
・その間に、タンスの中もきれいにして(桐ダンスは水拭き厳禁ですので必ず乾拭きを!)、湿気を帯びているようなら引き出しを出して湿気を飛ばす。(ただし直射日光はNG!)
・干していた着物を畳み、あたらしいたとう紙に入れてタンスにしまう。
・・・・・いかがでしょうか。
文字を目で追っているだけでも、私のようにくじけそうな気持ちになってしまう方もいらっしゃるのではないかと思います・・・・。
まず、晴天が続いた日にうまくお仕事がお休みになるとは限りませんし、風通しの良い部屋は日当たりも良かったりする場合がありますのでその条件をクリアするのも難しいかもしれません。
タンスや衣装ケースの中身を全部出すのもちょっと気合がいりますね・・・
ですが、上記のことを全部やらなくても(もちろんできればやったほうが着物には良いのですが)、要は湿気と汚れを追い出せれば良いので、
例えば閉め切っていたタンスや衣装ケースを開けて空気の入れ替えをするだけでも「プチ虫干し」になるのです。
そう考えると、ちょっとハードルが下がりませんか?
晴天の続いた日に・・・という条件についても、実はある家電製品でクリアできます。
ズバリ、エアコンの除湿機能(ドライ)です!
着物に直接エアコンの風を当てないように気を付けていただければ、カーテンを閉めて蛍光灯を消したお部屋で虫干しができます。
エアコンのドライで虫干しをする場合は、着物を干す前にあらかじめお部屋を閉め切ってドライをかけ、部屋の中が乾燥してから着物を干すようにすると良いようです。
このやり方ですと、天気どころか季節を気にせずに虫干しが可能になります。
梅雨が明けるとどんどん暑くなってきますから、エアコンを使うことが増えますよね。
そのついでに虫干しができたら、虫干しだけの為に2,3時間除湿をかけるより経済的で、一石二鳥ではないでしょうか。
「梅雨も明けたし、家で除湿をかけるついでに振袖を虫干ししようと思って」と切り出すことで、普段振袖をしまってくださっているおばあ様も、
いいきっかけだからと協力してくださるかもしれませんよ。
振袖や帯を出したついでに、例えば引き出しでしたらの他の段も開け閉めをしておくと、それほど時間や労力をかけずとも「プチ虫干し」になり他のお着物にとっても良いと思います。
一つ注意して頂きたいのが、虫干しをするときはお部屋の明かりは絶対に消したままにする、という事です。
お着物は、太陽の光以外にも蛍光灯の光で「色ヤケ」といって、光の当たり続けたところだけ変色・退色してしまうことがあります。
そうなると、完全に元に戻すことは難しいので、注意が必要です。
裏返しにして干す、というのも、表の生地を光による「ヤケ」を防ぐ意味合いがあるので、余裕があれば裏返しにして干すようにするとより安心だと思います。
さて、2,3時間ほど経って虫干しが終わったら、再び湿気を帯びる前に振袖を畳んで、しまいます。
振袖のたたみ方を図解した過去ブログ記事も、参考になさってみてください。(振袖のたたみ方とお手入れ)
(どうしても畳めない!という方は、振袖をお持ちになって頂ければみはしスタッフが畳みますのでお近くの方はご利用くださいませ。)
虫干し後、出したついでに、お嬢様の体形に振袖の寸法があっているか、目立つ汚れやシミ、カビがないかどうかのチェックまでできれば、一安心です!
着用する日まで、大切に保管してください。
畳んだ後に振袖を入れるたとう紙も、汚れや変色があった場合には交換することをお勧めします。
たとう紙に入れた後、湿気から振袖を守るためのグッズにこんなものもあります。
着物用乾燥材
天日干しで繰り返し使うことができます。
「キモノの休息」
こちらはたとう紙ごと入れて、湿気をシャットアウトできます。
この他に着物用の防虫剤というものもありますが、こちらは入れすぎと入れ方に注意が必要です。
着物に直接触れるようにして入れっぱなしにしてしまうと、化学反応によって着物が変色してしまう場合があります。
また、匂いが着物に移ってしまい、着用時に慌てるという場合もあります。
虫干しをしてみると、今まで見えていなかった問題点が見えてくることもあるので、そうした場合は是非みはしにご相談ください!
ママ振袖のお直し・お手入れのお見積りは無料で承っております。
気になることは早めに解決して、成人式までの時間を憂いなく過ごして頂けたらと思います。
これまでの「ママ振袖」に関する記事はこちら
「振袖に流行はある?ママ振りは古い?」
「ママ振りは早めのチェックが肝心です」
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振袖のこと、着物のこと、クリーニングやお直し、きものの保管など、何でもご相談下さい!
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