みはしのブログ
2020年07月28日
振袖
皆様こんにちは、スタッフの斉藤です。
関東の梅雨明けは8月だそうですね。もう少しの辛抱ですが、明けたら明けたで暑さが心配ですね。
皆様体調お気をつけください。
振袖に限らず、着物の情報収集をしていると、値段が違いにびっくりする事はないですか?
実際、振袖選びにご来店くださった方からも
「なんでこんなに値段が違うんですか?」
「これとこれ、何が違うんですか?」
とご質問いただく事があります。
インターネットで調べてみると、新品の振袖がセットで3万円(購入)というものも見かけます。
何がセットになっているのかちゃんと確認しなければいけませんが、同じセット内容でも結構値段が違うものがありますよね。
なぜ違うのか、今回はその疑問について書いていこうと思います。
振袖の値段の違いの前に、セットについて少し触れたいと思います。
振袖は振袖だけでは着られません。
袋帯、長襦袢、帯締めなどの小物、肌着などの和装小物など・・・他にも必要なものが結構あります。
以前は全て単品で購入するのが一般的な時期もありましたが、今はセットで販売、レンタルしている事が多いと思います。
セットの価格は、それぞれ振袖や帯のランクが違う事もありますが、どこまでがセットなのかで変わってくると思います。
インターネットで見てみると、本当に色々なセットがあります。
振袖・袋帯・長襦袢の3点セットだったり、振袖・袋帯・長襦袢・重ね衿・帯締め・帯揚げの6点セットだったり、全て揃ったフルセットだったり・・・。
セット内容は良く確認しないと
「あれがない、これがない」
となってしまう事もありますので、もしご利用される場合は必ず確認しましょう。
当店のセットはご購入もレンタルも、髪飾り以外のお支度品が全て揃った「フルセット」でご用意しております。
(ご購入の商品は、お母様やお姉様のお振袖などに合わせられるように単品でもお買い上げいただけます)
セット以外に必要なのは補整用のタオルと髪飾りです。
「フルセット価格」の値段の違いは主に振袖と帯の値段の違いになります。
今回は振袖の違いを見てみましょう。振袖の値段の違いは、製作段階にどれだけ手間がかかっているかで決まります。
そもそも使っている生地が違うと当然値段にも影響してきます。
同じ絹でも、グレードの高い糸を使っていたり、織る時に使う糸の本数が違ったりすると値段が変わってきます。
また、ポリエステルの生地を使った振袖もあり、絹の振袖よりはかなりお手頃価格になります。
生地の違いは触ってみると何となく分かります。
実際にお客様にも振袖を触っていただくと
「ホントだ!手触りが全然違いますね。」
と違いを実感されています。
振袖など、豪華な着物は染めれば終わりというわけではありません。
染めあがった生地に刺繍や金彩加工を施します。中には染めた後に絞り加工をするものもあります。
加工の違いや施されている量でも値段が変わってきます。
刺繍は金の刺繍や色の刺繍などがあります。
刺繍の量もですが、手作業か機械での刺繍かによって変わってきます。
金箔を使った加工です。平面的だったり、盛り上がっていたり、技法が違います。
色々な種類がありますので、金彩の量や種類、技法で値段が変わります。
「辻が花」は染めた後に絞り加工を施します。手作業で絞り、絞った糸を外すのも手作業なのでとても手間がかかります。
矢印部分が絞ってある部分です。
生地を染める方法でも値段は変わってきます。
染め方としては手で染める方法と機械で染める方法があり、当然手染めで染めた振袖の値段の方が高くなります。
手染めか機械で染めたか、どこで分かるのかというと生地の裏にまでしっかり染料が染み込んでいるかどうかで分かると言われています。
しかし一概に言えない所もあるようで難しいところです。
どこで作ったのか把握している店員さんに聞いてみるのが一番だと思います。
手染めの場合でも型を使って染める技法とフリーハンドで手描きしたものでは値段が変わってきます。
機械で染めたものはハッキリとした印象があります。手染めは柄に深みがあります。
裏に染料が染み込んでいるのが一つの基準。
左が手染め、右が機械で染めた振袖です。
そして高価だと言われる絞り染め。
絞り染めのものは、やはりランクが高くなります。
先述した「辻が花」は染めてから装飾のための絞り加工をしますが、絞り染めは染めるための技法です。
「生地を糸で絞ってから染めて、また絞った糸を取る」
という手間がかかります。絞り染めをした後、更に刺繍や金彩などの加工をすることもあります。
誰もが見たことのあるといってもいいほどよく知られている鹿の子絞り
桶を使って絞り染めをした振袖も。
白と赤の境界線が絞り染めをした部分です。さらにこの振袖は鹿の子絞りや金彩、手染めも併用されています。
レンタルの場合も振袖の価値で値段が変わってきますが、それに加え
「どれだけレンタルされているか」
で変わってきます。
レンタルされればされるほどお手頃な価格になっていきます。
逆に、初めてレンタルする「ファーストレンタル」の場合は通常レンタルよりお高くなりますが、やはりこの値段も元々の振袖の値段に左右されます。
「通常のレンタルなのにファーストレンタルより高い」というのはそういった事情です。
ここまで値段の違いを書いてみましたが、何を重要視して振袖を選んでいるかはお客様によってそれぞれです。
色柄も大事だけど「ある程度長く着られるようにしっかりしたものを選びたい」という方、
値段を重視で「この金額で選べるものを」という方、
値段やどんなものかにはこだわらずとにかく「お嬢様の気に入った色柄にしてあげたい」という方、
それぞれです。
お嬢様にお似合いになるのが一番ですが、何を重要視するか考えておくと振袖選びがしやすいのではないでしょうか?
お嬢様と事前に何となくパンフレットを見ながらお話してみるのもいいと思います。
振袖選びってちょっと面倒くさいと思ってしまう事もあるかもしれませんが、パンレットを見ながら「どんなのが良いかな?」とご家族でお話したり、祖父母様もご一緒に皆さんで振袖を選んだり、振袖選びを楽んでいただけると幸いです。
只今当店では安心して振袖選びをしていただくために1日2組限定の完全予約制でご来店いただいております。
ご来店予約はこちら
お問い合わせはこちら
お電話は0120-154-384まで。
(受付時間 10:00~18:30 定休日:水曜)
コロナ対策についてはこちらをご参照ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みはしは「きもので笑顔のおつきあい」をモットーに
地域密着で頑張っております。
沼田市だけでなく、みなかみ町・昭和村・川場村・
片品村・中之条町のお客様にご縁をいただき、
お陰様で創業43年を迎えさせていただきました。
振袖・呉服の取り扱いはもちろん着物のクリーニングや
お直し、お仕立てのご相談もお受けしております。
振袖選びやきもののことなら、みはしにお任せください!
着付け教室の生徒さんも募集しております!
お気軽にご相談くださいませ。
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関東の梅雨明けは8月だそうですね。もう少しの辛抱ですが、明けたら明けたで暑さが心配ですね。
皆様体調お気をつけください。
振袖に限らず、着物の情報収集をしていると、値段が違いにびっくりする事はないですか?
実際、振袖選びにご来店くださった方からも
「なんでこんなに値段が違うんですか?」
「これとこれ、何が違うんですか?」
とご質問いただく事があります。
インターネットで調べてみると、新品の振袖がセットで3万円(購入)というものも見かけます。
何がセットになっているのかちゃんと確認しなければいけませんが、同じセット内容でも結構値段が違うものがありますよね。
なぜ違うのか、今回はその疑問について書いていこうと思います。
振袖の値段の違いの前に、セットについて少し触れたいと思います。
振袖は振袖だけでは着られません。
袋帯、長襦袢、帯締めなどの小物、肌着などの和装小物など・・・他にも必要なものが結構あります。
以前は全て単品で購入するのが一般的な時期もありましたが、今はセットで販売、レンタルしている事が多いと思います。
セットの価格は、それぞれ振袖や帯のランクが違う事もありますが、どこまでがセットなのかで変わってくると思います。
インターネットで見てみると、本当に色々なセットがあります。
振袖・袋帯・長襦袢の3点セットだったり、振袖・袋帯・長襦袢・重ね衿・帯締め・帯揚げの6点セットだったり、全て揃ったフルセットだったり・・・。
セット内容は良く確認しないと
「あれがない、これがない」
となってしまう事もありますので、もしご利用される場合は必ず確認しましょう。
当店のセットはご購入もレンタルも、髪飾り以外のお支度品が全て揃った「フルセット」でご用意しております。
(ご購入の商品は、お母様やお姉様のお振袖などに合わせられるように単品でもお買い上げいただけます)
セット以外に必要なのは補整用のタオルと髪飾りです。
振袖自体の値段の違い
当店のセット内容は全てフルセットとなっています。「フルセット価格」の値段の違いは主に振袖と帯の値段の違いになります。
今回は振袖の違いを見てみましょう。振袖の値段の違いは、製作段階にどれだけ手間がかかっているかで決まります。
使っている生地が違う
そもそも使っている生地が違うと当然値段にも影響してきます。
同じ絹でも、グレードの高い糸を使っていたり、織る時に使う糸の本数が違ったりすると値段が変わってきます。
また、ポリエステルの生地を使った振袖もあり、絹の振袖よりはかなりお手頃価格になります。
生地の違いは触ってみると何となく分かります。
実際にお客様にも振袖を触っていただくと
「ホントだ!手触りが全然違いますね。」
と違いを実感されています。
振袖に施された加工の量や技法
振袖など、豪華な着物は染めれば終わりというわけではありません。
染めあがった生地に刺繍や金彩加工を施します。中には染めた後に絞り加工をするものもあります。
加工の違いや施されている量でも値段が変わってきます。
刺繍は金の刺繍や色の刺繍などがあります。
刺繍の量もですが、手作業か機械での刺繍かによって変わってきます。
金箔を使った加工です。平面的だったり、盛り上がっていたり、技法が違います。
色々な種類がありますので、金彩の量や種類、技法で値段が変わります。
「辻が花」は染めた後に絞り加工を施します。手作業で絞り、絞った糸を外すのも手作業なのでとても手間がかかります。
矢印部分が絞ってある部分です。
染色方法
生地を染める方法でも値段は変わってきます。
染め方としては手で染める方法と機械で染める方法があり、当然手染めで染めた振袖の値段の方が高くなります。
手染めか機械で染めたか、どこで分かるのかというと生地の裏にまでしっかり染料が染み込んでいるかどうかで分かると言われています。
しかし一概に言えない所もあるようで難しいところです。
どこで作ったのか把握している店員さんに聞いてみるのが一番だと思います。
手染めの場合でも型を使って染める技法とフリーハンドで手描きしたものでは値段が変わってきます。
機械で染めたものはハッキリとした印象があります。手染めは柄に深みがあります。
裏に染料が染み込んでいるのが一つの基準。
左が手染め、右が機械で染めた振袖です。
そして高価だと言われる絞り染め。
絞り染めのものは、やはりランクが高くなります。
先述した「辻が花」は染めてから装飾のための絞り加工をしますが、絞り染めは染めるための技法です。
「生地を糸で絞ってから染めて、また絞った糸を取る」
という手間がかかります。絞り染めをした後、更に刺繍や金彩などの加工をすることもあります。
誰もが見たことのあるといってもいいほどよく知られている鹿の子絞り
桶を使って絞り染めをした振袖も。
白と赤の境界線が絞り染めをした部分です。さらにこの振袖は鹿の子絞りや金彩、手染めも併用されています。
レンタルの場合は?
レンタルの場合も振袖の価値で値段が変わってきますが、それに加え
「どれだけレンタルされているか」
で変わってきます。
レンタルされればされるほどお手頃な価格になっていきます。
逆に、初めてレンタルする「ファーストレンタル」の場合は通常レンタルよりお高くなりますが、やはりこの値段も元々の振袖の値段に左右されます。
「通常のレンタルなのにファーストレンタルより高い」というのはそういった事情です。
大事なのは何を重視するか
ここまで値段の違いを書いてみましたが、何を重要視して振袖を選んでいるかはお客様によってそれぞれです。
色柄も大事だけど「ある程度長く着られるようにしっかりしたものを選びたい」という方、
値段を重視で「この金額で選べるものを」という方、
値段やどんなものかにはこだわらずとにかく「お嬢様の気に入った色柄にしてあげたい」という方、
それぞれです。
お嬢様にお似合いになるのが一番ですが、何を重要視するか考えておくと振袖選びがしやすいのではないでしょうか?
お嬢様と事前に何となくパンフレットを見ながらお話してみるのもいいと思います。
振袖選びってちょっと面倒くさいと思ってしまう事もあるかもしれませんが、パンレットを見ながら「どんなのが良いかな?」とご家族でお話したり、祖父母様もご一緒に皆さんで振袖を選んだり、振袖選びを楽んでいただけると幸いです。
只今当店では安心して振袖選びをしていただくために1日2組限定の完全予約制でご来店いただいております。
ご来店予約はこちら
お問い合わせはこちら
お電話は0120-154-384まで。
(受付時間 10:00~18:30 定休日:水曜)
コロナ対策についてはこちらをご参照ください。
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みはしは「きもので笑顔のおつきあい」をモットーに
地域密着で頑張っております。
沼田市だけでなく、みなかみ町・昭和村・川場村・
片品村・中之条町のお客様にご縁をいただき、
お陰様で創業43年を迎えさせていただきました。
振袖・呉服の取り扱いはもちろん着物のクリーニングや
お直し、お仕立てのご相談もお受けしております。
振袖選びやきもののことなら、みはしにお任せください!
着付け教室の生徒さんも募集しております!
お気軽にご相談くださいませ。
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