みはしのブログ
2019年05月23日
3代目ブログ
みはし店長の平原です。こんにちは。
みなさん、ずっと健康で、元気に長生きしたいと思いませんか?
自分は、現在36歳になりました。そう、亥年の年男でございます。みはしは現在43周年です。
もし100周年を迎えられるとしたら、自分は92歳になっています。
死んでいるかもしれない、でも頑張ればまだまだ元気で過ごせることもできる年齢かな、そんなことを思っています。
どのような世の中になっているかは分からないし、そもそも着物という文化が残っていないかもしれない。みはしは無くなってしまっているかもしれないし、ひょっとしてとんでもなく大きな会社になっているかも・・・
そんな世の中を、会社の行く末を、自分の目で見たい、肌で感じたい、そのような想いを持っています。
その為には、当然健康を維持しなくてはいけません。「健康で長生きしたい」と、そう思うのであれば、そうなるような努力をしないといけないですよね。そんなことで最近ランニングをはじめました。
とりあえず3日に1日くらいのペースで3週間ちょっと続いております。何とか3日坊主はクリア(笑)習慣と言えるまではもう少し頑張らないと・・・
目標があれば今やらないといけないことがある程度ハッキリしますね。大きく言えば「人生の目標」として「みはしの100周年まで健康で長生きする」ということを掲げました。そして、目標をクリアするための一つの手段としてランニングを習慣的にやっていこうと始めました。
健康でいるためには食生活も少しは改善した方がいいでしょうか。生活習慣も見直す必要もありますかね。あまり無理をすると続かないので、少しづつ続くような無理ない範囲で頑張っていこうと思います。
さて、着物屋としての仕事に関する目標はといいますと、「本当のことをちゃんと伝えられる着物屋でありたい」ということを思っています。
・・・???ちょっと当たり前すぎない???とお思いの方が多いと思います。仕事に限らず本当のことをちゃんと伝えるって、誰でもそう思いますよね。
何故こういう想いがあるか、少々お話いたします。
着物の魅力や性質として、「ファッション性」と「文化性」の2つに大別できると自分は考えています。
「ファッション性」については、衣装としての魅力についてで、コーディネートや着こなし、着付けや和裁の知識や技術、TPO等々、恐らく多くの着物屋さんで、多くのスタッフが勉強し、身に付けていることでしょう。
もう一つの「文化性」についてはどうでしょうか。
現在の着物の形は、平安、鎌倉時代に貴族が身に纏った小袖と呼ばれる衣装が原型と言われていますが、その衣装に描かれる文様や、その文様を柄付けする為の染色や織物の技術の歴史はさらに遡ります。
そして文様や染織技術の発達の背景には日本が歩んできた歴史や寺社仏閣に関わる宗教、地域地域の生活や風土等々、単純に着物という種別では到底おさめることは出来ないのです。
これだけの膨大な知識に加え、本物と言われるものを視覚的に認識できる目利きもある程度は必要でしょう。
全ての商品に対してこれだけの知識は必要ないかもしれませんが、ラベル等に表示されている言葉だけを頼りにしていると、結果的に嘘をついてしまうことにもなりかねないという事実があります。
また、伝統的工芸品に指定される商品(それに準ずるものも含む)は、高額な商品が多くなりますので、それ相応の知識が無ければお客様に対して失礼になると思います。
全国の着物屋さんの中で、「文化性」についても、本当に正しい知識を持って誠実に説明ができる人がどれだけいるでしょうか。これは現在の着物業界が抱える一つの課題でもあると考えております。
当然、自分のような商売人は学者ではないので、いくら本物を追求したところで、それが利益になるかどうかは別問題であり、利益が無ければ会社を持続させることはできませんので、当然利益を生む営業活動の方が優先されるのも間違っているとまでは言えないのが現実です。
ただ、自分が家業を継承してやっていく以上、納得できないことはやりたくないし、その為に必要な努力は出来る限りやっていきたいのです。
目先の利益だけを重要視して、グレーゾーンに甘んじた商売は、私のポリシーにはそぐわないのです。(とはいえ、全て解消している訳ではないので、今後に向けた課題は山積みです・・・)
そして、本物を知ろうと思ったら、やはり勉強する以外の道はありません。
歴史や社会の科目は学生時代本当に苦手で苦手で、いつも赤点ギリギリで踏ん張っていた自分にとって、歴史や文化を学ぼうとしている現在の環境は、当時の自分からしたら到底考えられない状況でしょう(笑)
しかしながら、知らないことを知る、知識と知識がつながり、より深い理解になる、こういったことはやはり面白く、着物の文化性が持つ魅力に引き込まれている自分がいるのもまた、確かな事実であります。
まだまだ未熟ではありますが、どうせやるなら「あの人にはかなわない」と言われ、一目置かれるくらいの知識と本物を見極める目を養っていきたいと思っています。
勉強するために購入した本やDVDも結構な量になってきました。
全部をしっかりと読破した訳ではありませんが、現在の知識の源です。何かあった時に見返せる資料です。
着物に興味があるなしに関わらず是非読んでみて欲しい本も何冊かあります。
こんな私に共感していただける方と、読書トークが出来たら嬉しく思います。
そんなもの好きの方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお声がけくださいませ(^_-)-☆
このような想いを持つようになったきっかけ・・・ターニングポイントとなる出会いがいくつかあります。
それについてはまた後程・・・
ここから始まる大レース
はたして京呉服みはしは時代の大波に飲まれることなく、大いなる頂に立つことができるのでしょうか
そして、そこで目にする景色に、どのような価値があるのでしょうか
今後の京呉服みはしに、どうぞご期待くださいませ。
みなさん、ずっと健康で、元気に長生きしたいと思いませんか?
自分は、現在36歳になりました。そう、亥年の年男でございます。みはしは現在43周年です。
もし100周年を迎えられるとしたら、自分は92歳になっています。
死んでいるかもしれない、でも頑張ればまだまだ元気で過ごせることもできる年齢かな、そんなことを思っています。
どのような世の中になっているかは分からないし、そもそも着物という文化が残っていないかもしれない。みはしは無くなってしまっているかもしれないし、ひょっとしてとんでもなく大きな会社になっているかも・・・
そんな世の中を、会社の行く末を、自分の目で見たい、肌で感じたい、そのような想いを持っています。
その為には、当然健康を維持しなくてはいけません。「健康で長生きしたい」と、そう思うのであれば、そうなるような努力をしないといけないですよね。そんなことで最近ランニングをはじめました。
とりあえず3日に1日くらいのペースで3週間ちょっと続いております。何とか3日坊主はクリア(笑)習慣と言えるまではもう少し頑張らないと・・・
目標があれば今やらないといけないことがある程度ハッキリしますね。大きく言えば「人生の目標」として「みはしの100周年まで健康で長生きする」ということを掲げました。そして、目標をクリアするための一つの手段としてランニングを習慣的にやっていこうと始めました。
健康でいるためには食生活も少しは改善した方がいいでしょうか。生活習慣も見直す必要もありますかね。あまり無理をすると続かないので、少しづつ続くような無理ない範囲で頑張っていこうと思います。
さて、着物屋としての仕事に関する目標はといいますと、「本当のことをちゃんと伝えられる着物屋でありたい」ということを思っています。
・・・???ちょっと当たり前すぎない???とお思いの方が多いと思います。仕事に限らず本当のことをちゃんと伝えるって、誰でもそう思いますよね。
何故こういう想いがあるか、少々お話いたします。
着物の魅力や性質として、「ファッション性」と「文化性」の2つに大別できると自分は考えています。
「ファッション性」については、衣装としての魅力についてで、コーディネートや着こなし、着付けや和裁の知識や技術、TPO等々、恐らく多くの着物屋さんで、多くのスタッフが勉強し、身に付けていることでしょう。
もう一つの「文化性」についてはどうでしょうか。
現在の着物の形は、平安、鎌倉時代に貴族が身に纏った小袖と呼ばれる衣装が原型と言われていますが、その衣装に描かれる文様や、その文様を柄付けする為の染色や織物の技術の歴史はさらに遡ります。
そして文様や染織技術の発達の背景には日本が歩んできた歴史や寺社仏閣に関わる宗教、地域地域の生活や風土等々、単純に着物という種別では到底おさめることは出来ないのです。
これだけの膨大な知識に加え、本物と言われるものを視覚的に認識できる目利きもある程度は必要でしょう。
全ての商品に対してこれだけの知識は必要ないかもしれませんが、ラベル等に表示されている言葉だけを頼りにしていると、結果的に嘘をついてしまうことにもなりかねないという事実があります。
また、伝統的工芸品に指定される商品(それに準ずるものも含む)は、高額な商品が多くなりますので、それ相応の知識が無ければお客様に対して失礼になると思います。
全国の着物屋さんの中で、「文化性」についても、本当に正しい知識を持って誠実に説明ができる人がどれだけいるでしょうか。これは現在の着物業界が抱える一つの課題でもあると考えております。
当然、自分のような商売人は学者ではないので、いくら本物を追求したところで、それが利益になるかどうかは別問題であり、利益が無ければ会社を持続させることはできませんので、当然利益を生む営業活動の方が優先されるのも間違っているとまでは言えないのが現実です。
ただ、自分が家業を継承してやっていく以上、納得できないことはやりたくないし、その為に必要な努力は出来る限りやっていきたいのです。
目先の利益だけを重要視して、グレーゾーンに甘んじた商売は、私のポリシーにはそぐわないのです。(とはいえ、全て解消している訳ではないので、今後に向けた課題は山積みです・・・)
そして、本物を知ろうと思ったら、やはり勉強する以外の道はありません。
歴史や社会の科目は学生時代本当に苦手で苦手で、いつも赤点ギリギリで踏ん張っていた自分にとって、歴史や文化を学ぼうとしている現在の環境は、当時の自分からしたら到底考えられない状況でしょう(笑)
しかしながら、知らないことを知る、知識と知識がつながり、より深い理解になる、こういったことはやはり面白く、着物の文化性が持つ魅力に引き込まれている自分がいるのもまた、確かな事実であります。
まだまだ未熟ではありますが、どうせやるなら「あの人にはかなわない」と言われ、一目置かれるくらいの知識と本物を見極める目を養っていきたいと思っています。
勉強するために購入した本やDVDも結構な量になってきました。
全部をしっかりと読破した訳ではありませんが、現在の知識の源です。何かあった時に見返せる資料です。
着物に興味があるなしに関わらず是非読んでみて欲しい本も何冊かあります。
こんな私に共感していただける方と、読書トークが出来たら嬉しく思います。
そんなもの好きの方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお声がけくださいませ(^_-)-☆
このような想いを持つようになったきっかけ・・・ターニングポイントとなる出会いがいくつかあります。
それについてはまた後程・・・
ここから始まる大レース
はたして京呉服みはしは時代の大波に飲まれることなく、大いなる頂に立つことができるのでしょうか
そして、そこで目にする景色に、どのような価値があるのでしょうか
今後の京呉服みはしに、どうぞご期待くださいませ。
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