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群馬県沼田市で成人式の振袖をお探しの方へ。一生に一回の成人式は、振袖・着物専門店のみはしにお任せください。

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みはしのブログ

自然布~オヒョウ~
2019年06月20日 3代目ブログ 
こんにちは、京呉服みはし、店長の平原将吉です。

先日横浜にあるパシフィコ横浜にて「フォトネクスト」というイベントが開催されており、所用と情報収集のため行ってきました。
フォトネクストという言葉からもお分かりかと思いますが、フォト=写真に関するイベントです。
特に、写真館やフォトグラファーと呼ばれるいわゆるカメラマンなど、写真を生業とする業者向けの展示イベントです。

例えば、オリジナルのアルバムの展示をしていたり、写真をとるスペースの改装の提案をするブースだったり、インターネットを利用した写真販売の仕組みを紹介していたり、写真のプロにとって、より良い仕事を、より良い環境で、より良い利益を得られるための様々な情報を、様々な事業所の方がブースとして出店し、独自のサービスを展示している、イベントです。

以前より、みはしが写真館をオープンさせる、という情報を目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです!みはしは新しいビジネスへの挑戦として写真館をオープンさせる準備をしているのです。

今までは、成人式の振袖の写真撮影を中心に、限られた形で提供していたサービスを、この度もっと沢山のお客様に提供できるようにと、みはしとは別の場所で独立した写真館を運営していきます。


詳細は、HPやFacebookページなどで随時情報を発信していきますので、要チェックやで~(笑)






さて、アイヌ新法成立というニュースが報じられておりました。


自分自身、アイヌという言葉はもちろん知っていましたが、ざっくり「北海道の先住民」くらいの知識で、そもそも過去の話・・・くらいのイメージしか持ち合わせておりませんでしたので、とても新鮮で、頭に残るニュースでした。


そのニュースで登場されていた、北海道アイヌ協会の方たちが身に纏っていた衣装が、ただいま勉強中の織物と関係があったのでなおさら印象的だったのだともいます。


まだまだ勉強中の身でありながら、このような難しい題材を書き綴ることは好ましくないかもしれませんが、自然界の染織を少しでも知っていただき、少しでも身近に感じていただくきっかけになればとの想いで、少しだけお話させていただきます。


オヒョウという木の樹皮を剥いで糸にして織りあげる「アットゥシ織」というものがあります。
ニュースのアイヌ協会の方たちが身に付けていたアイヌの民族衣装は、調べてみると色々ありそうでしたので、はっきりしたことは言えませんが、アットゥシ織もアイヌの民族衣装の一つであると言えるでしょう。



オヒョウの自然布に関して、平凡社で発行している「別冊太陽 日本の自然布」という本を参考資料とさせていただいております。

この本は、お世話になっている方から、染色の第一人者である吉岡幸雄先生をご紹介していただき、お話をお伺いした時に、「この本を呼んで勉強しなさい」と渡された本です。2004年に初版ということで、この手の資料となる本としては比較的新しい部類に入る本かと思います。


少々脱線しますが、この日本の自然布には、オヒョウ以外には、藤布、科布、葛布、太布、紙布、大麻不、苧麻布、芭蕉布というような、自然界の植物や樹木などの繊維を利用して糸にし、織りあげる、いわゆる「自然布」という織物の製造過程や織物の歴史、生産者の紹介がされていて、織り上がったお品や貴重な資料などの写真が添付されている、勉強するにはとても良い資料です。
着物のジャンルの中では、マニアックな部類ではありますが、中々味わいのある、ロマンを感じる面白い分野ですので、是非頭に入れておいていただけると嬉しく思います。



さて、アットゥシは、アトゥシ、アツシなどとも呼ばれているようですが、その独特の文様の多くは、魔除け、悪霊や災いの侵入を防ぎ、身を守る事への願いを込めているそうです。


柄の部分は、仕立て上げたあとに、補強を兼ねて襟元や背中、袖口、裾回りに木綿の生地を切り伏せし、さらに白や赤の木綿糸で刺繍を施してあります。


木から皮を剥ぎ、糸にするまでの工程では、大変な苦労があります。普通に考えて、気の皮が糸になるってどういうこと!?って思いますよね。
更には、糸にした後も、織りあげるのにも同じく苦労があります。
糸は水分を含ませて柔らかくしながら織る必要があり、1ヶ月で1尺織れるのがやっとだそうです。1尺は約30センチです。1ヶ月で30センチですよ・・・ちょっとやそっとの精神力では到底務まらないでしょう。

しかも、長年アットゥシ織を続ける遠山サキさんは、地機(じばた)という今の機の原型となる、非常に腰に負担のかかる機を使用しているそうです。
その理由としては「これでないとね」という言葉の裏には、江戸や明治の時代の古いアイヌの衣裳を博物館など、本当に感心するような糸の細い物や高い技術で織られたものを目にすると、自分たちも綺麗なものを織らないと・・・と思うそうです。


日本の自然布が発行されたのが2004年、現在でも遠山サキさんはお元気にされているのでしょうか。
機会が有れば一度お会いしてみたいものです。


山に入る前や、樹皮をいただく木にも、必ず祈りを捧げるそうです。
アイヌの民族は、自然、動物、植物、道具などすべての事物に魂がやどると考えており、その信仰深さは、少し調べるだけでも色々な情報があります。

自然への感謝は、そのまま神への感謝ということなのでしょう。

そういった精神性や誇りが、手間暇を惜しまず、良いものを作るという一つの目標に向かって走り続けられる原動力なのでしょうね。




今回は、写真が無く、文字ばかりで退屈でしたでしょうか。
最後まで読んでいただいた方にとってはそうではないのかもしれませんが、いつか自分で写真を撮ったものをご紹介できるようにしたいなと思います。
どうぞその日を楽しみにお待ちくださいませ。

最後までお読みくださいまして本当に有難うございます!!



「日本の自然布」は中々手に入りにくい貴重な本ですが、中古などで少し出回っているようですので、興味がある方はお早めにゲットしてみてください。
本には当然写真も盛りだくさんで、分かりやすく解説されています。

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