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群馬県沼田市で成人式の振袖をお探しの方へ。一生に一回の成人式は、振袖・着物専門店のみはしにお任せください。

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みはしのブログ

ママ振袖を快適に着る方法!着心地を左右するものって? @群馬県沼田市の京呉服みはしです
2021年06月17日 振袖 
こんにちは、みはしスタッフの平原です。


今回は、「ママ振袖を快適に着る方法!着心地を左右するものって?」ということで、新品で寸法が自分に合わせてある振袖以外の振袖を着る場合に、できる限り着心地を良くするために必要なものをご紹介したいと思います。


ネットで検索してみても、流行中の「ママ振袖」に関連するキーワードは「小物コーディネートで今風に」とか、「現代風にアレンジする方法」などの見た目に注視したものも多いですが、実際みはしにご来店いただいたお母様方としては、



「見た目も大切だけど、着る為に必要なものがほんとにちゃんと揃ってるのか心配・・・」というお声も多く頂きます。



ママ振袖に限らず、ご親戚から振袖を借りる場合も、参考にしていただけたら幸いです。


着物は「苦しいもの」?

「着物は、ぎゅっと紐を締めて着るから苦しいものだ」と考えておられる方は少なくないかもしれません。



実際、締め付ける感じが全くないかと言えばそうではありませんし、振袖に関してはそのほかの着物より胸高(高い位置)に帯を結びますので、息苦しさを感じる度合いは高いかもしれません。



よく「オシャレはがまん」なんて言いますが、「苦しいのを我慢して着るもの」だけで終わってしまうと、せっかくの晴れの衣装にいい思い出がなくなってしまって悲しいですよね。



着物を「苦しくなく」着るための最大のポイントは、上手な方に着付けをしてもらうか、自分自身で調節しながら着付けをすることなのですが、振袖を自分で着るというのはあまり現実的ではありません。


また、サイズの問題も着心地には影響してきます。



お着物の寸法(サイズ)について



着物はサイズの許容範囲が広いですが、あまりにも体格の違う方のお着物だと、当然無理が出てきます。


例えば、お母様が高身長でお嬢様が小柄な場合はそのまま着ると丈が余ってしまうので、腰紐を増やしておはしょりが程よい長さになるように調節しますが、締める紐は少ないほうが苦しくないというのは想像に難くないと思います。



ですので、お着物が大きい場合は思い切って寸法をお直しすることも着心地を良くする為の選択肢の一つです。



振袖が小さい、という場合は、お着物の状態にもよりますが、余分な生地を縫い込むように仕立ててあれば丈を長くするために「丈出し」、着物の横幅を増やすための「幅出し」、お袖の裄を長くする「裄出し」、お袖の振り部分を長くする「袖丈直し」等でサイズを大きくすることもできます。


ただ、小さいものを大きくする場合は縫い込まれていた部分とそれまで表に出ていた部分とで色味に差が出てしまうことがあるので、あまりにも目立つようでしたら「すじ消し」等の加工が必要になる場合もあります。


どこまで手をかけるか、お金をかけるのかという問題も出てくるので、妥協する箇所、思い切って直す箇所、相談しながら決めていくようにできたら一番良いのかなと思います。



寸法の合っているお着物は、そうでないものに比べて着ていて動きやすかったり、着崩れしにくい等の利点があります。これも、着心地に繋がってくると思います。

快適を作る小物たち



すこしでも快適に着る為に、着付けに使う小物類にも実は色々な進化があります。


例えば、みはしで振袖をご購入頂いた場合、以下の小物がセットで付いてきます。

〇足袋

〇羽毛ショール

〇きものハンガー

〇草履

〇バック

〇肌着

〇裾除け

〇腰紐(3本)

〇伊達締め

〇マジックベルト

〇コーリンベルト

〇ストッキング

〇四重仮紐

〇帯板

〇ガーゼ付き帯枕

〇衿芯

〇和装ブラジャー



この小物類に関しても、着るために最低限必要なものと、着心地を良くするために加えているものがあります。



ストッキングや帯枕のガーゼ、和装ブラジャーなどが着心地に関する部分と言えます。



ストッキングは言わずもがな、寒さ対策ですね。


沼田市では、ここ数年成人式当日に大雪が降るようなことは無かったですが、雪がなくても1月は寒いもの。寒さ対策に関しては、過去記事「成人式当日の寒さ対策」で詳しく触れていますので是非ご覧ください。



次に、帯枕のガーゼについては、帯枕自体に紐が付いていれば無くても着用には問題ない部分ではあるのですが、この紐は、飾り結びにした帯が落ちたりしないようにある程度しっかりと結ぶ為、材質によってはアンダーバストあたりに食い込むように体に当たってしまい、きつい、苦しいと感じることが多いのです。


食い込むような感覚を、身体との接触面積を増やして分散させ、同じ力でしっかり締めてもきつさを感じにくくするために、帯枕と付属の紐をくるむようにガーゼを使います。この方法だと、枕に紐が付いていないタイプの帯枕でも使用できます。


そして、和装ブラジャーですが、こちらは着心地に加えて「見た目の美しさ」にも影響が出ます。


和装ブラジャーは、バストを出来るだけ平らにして、着姿をスッキリさせるために着用します。
昔はさらしを巻いたりしていましたが、着用の仕方がさらしよりも簡単なのでみはしのご購入セットには和装ブラジャーを入れています。


凹凸を均すようにしないと、バストの豊かな方は帯の上に「乗っかっている」ように見えてしまい、補正と帯によってウェストのくびれを無くすために太って見えてしまうことがあります。せっかくの晴れ着ですから、綺麗に見えるに越したことはありませんよね。


見た目だけの話ではなく、洋服用のワイヤーの入った下着を付けたままで着付けをしたとしたら、ワイヤーが帯の上の線に圧迫されて痛いという困ったことになる場合もあります。更に、バストを立体的に保つための洋服用のブラジャーでは、衿元の着崩れがしやすくなるという点からも、お勧めできません。


洋装用のもので代用するのであれば、ワイヤー等の金具がなく、バストを立体的に見せない、スポーツタイプのものを選ばれるのがおすすめです。

「着物を着るために絶対必要なもの」の中でも、着心地向上の為に進化しているものもあります。


分かりやすいところだと、足袋やお草履あたりがそうです。




写真の足袋はどれも白足袋ですが、材質が違っているのでそれぞれ履き心地が違います。


左が綿100%の足袋で、伸縮性がなく洗うと少し縮みますが、足の形が出にくいというメリットがあります。

右はナイロンの足袋で柔らかく、伸縮性もあるので足袋を履き慣れない方には足が楽なのがメリットですが、その分足の形が出やすいことと、足裏が若干滑りやすいところがあります。

真ん中の足袋は、綿に化繊を配合した生地でできていて、綿のように足の形が出にくいのに若干伸縮してくれるので足にピッタリ添うような感覚の履き心地の優れものです。

それぞれに優れた点があるので、パッと見は同じ白い足袋でもこだわって選ぶことで着心地の向上に一役買ってくれると思います。


お草履に関しては、鼻緒が柔らかい素材で作られていたり、お草履の裏部分に滑り止めのラバーグリップが付いていたり、と、鼻緒ずれで足が痛まないように、濡れた路面等で滑らないようにといった工夫がされているものが多くなっています。



特に振袖用のものは、今時のお嬢様の感性に合うようにデザインが多種多様な事に加えて、履き慣れない方もなるべく痛くないようにと考えられているものが多いので、お店で実際に見てみると昔のものとの違いが実感できると思います。

お草履については、過去記事「お草履の保管、やってはいけないこととは?」にも詳しく書いていますのでご一読いただけたらと思います。


反対に、最近ではあまり使われなくなった小物もあります。





こちら、何だかおわかりでしょうか?


「和装ショーツ」というもので、下着の上げ下ろしをせずに用を足せるように股の部分が開くようになっているものです。


使い慣れている方であればおはしょりまわりの着崩れが防げるとても便利な小物のようですが、着物を着る機会の少ない若いお嬢様にはかえって使いにくく、

「祖母が買って来てくれた和装ショーツを成人式の時に着用したけれど、失敗が怖くて結局いつも通り下着を下して用を足した」

というお話を伺ったこともあります。


成人式のお嬢様方には、股上が浅めな普通のショーツで大丈夫ですよ、とお伝えすることが多いです。

更にシームレスタイプのものであれば、お尻のあたりに下着のラインが出にくいのでおすすめです。




いかがでしたか?


今回は、「着心地」に注目してあれこれ書かせていただきました。


正直なところ、振袖を着られるご本人にしてみれば、何度も着る機会がなければ着心地の良しあしというのはあまり意識がいかず、「まあこんなものなのかな。」と思ってしまうところなのかもしれませんが、振袖を準備するお母様方にとっては考えだすとキリがない部分なのかもと思います。


一生に一度の晴れの一日を、少しでも快適に過ごして欲しい。


振袖苦しかった~だけでなく、楽しい思い出として残って欲しい。


そんな想いを持ってお嬢様のお仕度を整えるご家族のお力になれることを、みはしスタッフ一同願っています。



この記事を、これから振袖を準備するご家族の参考にしていただけたら幸いです。




コロナ対策とご来店時のお願い


当店でのコロナウイルス感染防止対策は以下の通りです。

店舗内・スタッフの対策

□除菌剤や消毒液による店内消毒

□適度な換気および空気清浄機・空間清浄機の稼働

□スタッフは37.5℃以上の発熱がある場合は自宅待機

□接客の際には必ずマスクを着用


更に振袖来店のお客様に関しては原則、完全ご予約制とさせていただいております。

ご予約希望のお時間にすでにご予約が入っていた場合にはお時間の変更をお願いさせていただいております。

ご予約制とご存知なくご来店された場合には、店内の混雑状況により対応させていただきます。

ご来店のお客様には

マスクのご着用

消毒液による手指の消毒


をお願いしております。

感染防止対策のためご協力の程、よろしくお願い申し上げます。









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お問い合わせはこちらから

お電話でのお問い合わせは、0120154384 から受け付けております。(受付時間10:00~18:30 水曜日定休)



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みはしは、「着物で笑顔のお付き合い」をモットーに、


群馬県沼田市、みなかみ町、川場村、昭和村、片品村、高山村、中之条、吾妻などの地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。


振袖の事、着物の事、クリーニングやお直し、着物の保管など、何でもご相談下さい。


お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます。


タグ: 成人式  2021年  2022年  振袖  成人式当日  流行      レンタル  ママ振  姉振  古い振袖  着回し  和装小物  着付け 

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