みはしのブログ
2021年01月04日
振袖
こんにちは、みはしスタッフの平原です。
去る一月十日、沼田市では令和三年の成人式が通常より規模を縮小して開催されました。
新成人の皆様、ご成人おめでとうございます!
お天気も良く、みはしの向かいにある生方記念文庫さんに記念撮影に来られているお嬢様方も何人かいらっしゃったようでした。
沼田市では、成人式に参加できなかった方に向けて式典の様子をライブ配信されました。
また、一月十二日火曜より、当日欠席された方はテラス沼田にて記念品の受け取りができるそうです。(詳しくは沼田市のホームページをご覧ください。)
成人式が終わった後、レンタルの方は、借りたものを全て返却すればあとはすることはありませんが、振袖をご購入されたり、ご親戚やご家族の振袖を借りて着たという方は着た後にしなければいけないことがあります。
それはメンテナンスと保管です。
実は、最近は、「買ってもレンタルでもいいんだけど、とにかく保管が難しそうで管理しきれないから・・・」という理由でレンタルを選ばれる方が意外と多いのです。
でも、ちょっとしたポイントさえ押さえておけば、振袖のメンテナンス・保管はそこまで大仕事ではありません。
お手入れに関する過去記事「現代版虫干しとは?」 「振袖のたたみ方とお手入れ」 「成人式が終わった後何をしたらいい?」も、お時間があればぜひご一読下さい。
今回は、意外と盲点なお草履の保管の仕方について書いてみたいと思います。
よくある失敗として、買った時にお草履が入れてあるビニールの袋に律儀に入れなおして、更に箱に入れて保管されている場合があります。

この、「ビニール袋に入れる」というのが実はNGなんです。
買ったときにお草履がビニールに入っているのは、商品の移送中などに傷ができるのを防ぐため。
保管に適しているから入れてある訳ではないのです。
ビニールの袋に入れたままにしておくと、そんなに使ってないはずなのにエナメルの部分がパリパリに剥がれてしまったり、逆にベタベタとくっつくようになってしまったり・・・ということが起こりえます。
お草履をお持ちでない方も、合皮の靴などでしまいっぱなしにした結果、似たような事態を体験したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
購入後は、早めにビニールから出して空気に触れるように保管することが、お草履を長持ちさせるポイントです。
成人式のシーズンは、雪が降ったり・降っていなくても地面は雪が残っていたりして濡れている場合が多いかと思います。
濡れた地面を歩くと、お草履の底の穴を閉じている隙間(下の写真の矢印の部分です)から水分が中に入り、お草履の台の中に湿気が溜まってしまいます。

湿気は痛みの原因になりますので、脱いだらすぐに湿気を取り除いてあげます。
やり方は、水を固く絞った柔らかい布で表面の水滴や汚れをさっと拭いた後、重ねた新聞紙の上にお草履の底を下にして置いておくだけ。
時間が経って、新聞紙が濡れていたら乾いたものに取り換えて、新聞紙が濡れなくなるまでこれを繰り返します。
台の中の水分がとれたら、ここからはお草履の素材によって使う道具が変わります。
合皮素材でできたお草履↓の場合は、乾いた柔らかい布で台の部分の汚れをふき取ります。

佐賀錦や綴れなどの布でできたお草履↓の場合は、表面が完全に乾いたら布目に沿って柔らかめの歯ブラシでやさしく撫でるようにして汚れを落とします。

合皮・布製にかかわらず、つま先やつぼ(お草履を履いたときに足の親指と人差し指の間にくる部分のこと)などは、砂ぼこりなどで汚れやすいので念入りにします。
最後に、汚れがひどいようなら底の部分を固く絞った布などで拭いて、お手入れ完了です!
晴れていて、地面も乾いた状態のときに使用した場合は、台の中の水分を抜く工程を省いてください。
上でもも書いているように、お草履は湿気が苦手なので、空気の流れを遮断する入れ物に入れるのは避けましょう。
理想的なのは、キレイな下駄箱にそのまま入れておいて、毎日のように下駄箱を開けてやることですが、それはなかなか難しいですよね。
不織布などの通気性の良い素材でできた草履保管専用ボックスなどもありますが、振袖用のお草履はたいていバッグとセットになっているので、迷子にならないよう一緒にしまっておきたいということもあるかと思います。
その場合は、購入時にお草履バッグが入っていた下の写真のような紙製の箱にひと手間加えて、湿気をため込まないようにしてあげると収納に適した環境が作れます。

本来、紙は湿気を呼ぶので、なんの加工もせず購入したときの箱に入れっぱなしになっているという方は、是非、以下でご紹介する方法をお試しください。
・・・と言っても、diy と言ってしまっていいのかどうかわからないほど簡単な加工になります。
紙箱の本体に、カッターなどで写真のような空気穴をあけるだけ!


蓋をした状態で、蓋で空気穴が塞がれない場所であればどこでも大丈夫です。

あとはこの空気穴をあけた紙箱を、なるべく湿気の少ない場所に保管して頂ければ大丈夫です。
できるだけ放りっぱなしにしないで、一年に一回は箱を開けてあげられればベストかなと思います。
次に使うときまで大切にお手入れ・保管していただけば、今よりももっとお振袖やお草履に愛着が持てると思います。
ぜひお試しください!
また、お振袖や帯などのメンテナンスや保管方法のご相談も店頭にて承っております。
ご来店が難しい場合は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せ下さい。
振袖のご来店予約は こちらから
お問い合わせは こちらから
お電話でのお問い合わせは 0120-154-384 で承っております。
(受付時間 10:00~18:30 水曜は定休日です)
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みはしは、「きもので笑顔のお付き合い」をモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村、高山村、中之条、吾妻などの地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
着物のこと、振袖の事、クリーニングやお直し、着物の保管など、なんでもご相談下さい!
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます!
去る一月十日、沼田市では令和三年の成人式が通常より規模を縮小して開催されました。
新成人の皆様、ご成人おめでとうございます!
お天気も良く、みはしの向かいにある生方記念文庫さんに記念撮影に来られているお嬢様方も何人かいらっしゃったようでした。
沼田市では、成人式に参加できなかった方に向けて式典の様子をライブ配信されました。
また、一月十二日火曜より、当日欠席された方はテラス沼田にて記念品の受け取りができるそうです。(詳しくは沼田市のホームページをご覧ください。)
成人式が終わった後、レンタルの方は、借りたものを全て返却すればあとはすることはありませんが、振袖をご購入されたり、ご親戚やご家族の振袖を借りて着たという方は着た後にしなければいけないことがあります。
それはメンテナンスと保管です。
実は、最近は、「買ってもレンタルでもいいんだけど、とにかく保管が難しそうで管理しきれないから・・・」という理由でレンタルを選ばれる方が意外と多いのです。
でも、ちょっとしたポイントさえ押さえておけば、振袖のメンテナンス・保管はそこまで大仕事ではありません。
お手入れに関する過去記事「現代版虫干しとは?」 「振袖のたたみ方とお手入れ」 「成人式が終わった後何をしたらいい?」も、お時間があればぜひご一読下さい。
今回は、意外と盲点なお草履の保管の仕方について書いてみたいと思います。
実はNG!!お草履を傷めてしまうしまい方とは?
よくある失敗として、買った時にお草履が入れてあるビニールの袋に律儀に入れなおして、更に箱に入れて保管されている場合があります。
この、「ビニール袋に入れる」というのが実はNGなんです。
買ったときにお草履がビニールに入っているのは、商品の移送中などに傷ができるのを防ぐため。
保管に適しているから入れてある訳ではないのです。
ビニールの袋に入れたままにしておくと、そんなに使ってないはずなのにエナメルの部分がパリパリに剥がれてしまったり、逆にベタベタとくっつくようになってしまったり・・・ということが起こりえます。
お草履をお持ちでない方も、合皮の靴などでしまいっぱなしにした結果、似たような事態を体験したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
購入後は、早めにビニールから出して空気に触れるように保管することが、お草履を長持ちさせるポイントです。
お草履のお手入れのしかた
成人式のシーズンは、雪が降ったり・降っていなくても地面は雪が残っていたりして濡れている場合が多いかと思います。
濡れた地面を歩くと、お草履の底の穴を閉じている隙間(下の写真の矢印の部分です)から水分が中に入り、お草履の台の中に湿気が溜まってしまいます。

湿気は痛みの原因になりますので、脱いだらすぐに湿気を取り除いてあげます。
やり方は、水を固く絞った柔らかい布で表面の水滴や汚れをさっと拭いた後、重ねた新聞紙の上にお草履の底を下にして置いておくだけ。
時間が経って、新聞紙が濡れていたら乾いたものに取り換えて、新聞紙が濡れなくなるまでこれを繰り返します。
台の中の水分がとれたら、ここからはお草履の素材によって使う道具が変わります。
合皮素材でできたお草履↓の場合は、乾いた柔らかい布で台の部分の汚れをふき取ります。
佐賀錦や綴れなどの布でできたお草履↓の場合は、表面が完全に乾いたら布目に沿って柔らかめの歯ブラシでやさしく撫でるようにして汚れを落とします。
合皮・布製にかかわらず、つま先やつぼ(お草履を履いたときに足の親指と人差し指の間にくる部分のこと)などは、砂ぼこりなどで汚れやすいので念入りにします。
最後に、汚れがひどいようなら底の部分を固く絞った布などで拭いて、お手入れ完了です!
晴れていて、地面も乾いた状態のときに使用した場合は、台の中の水分を抜く工程を省いてください。
お草履の保管方法
お手入れができたら、せっかくきれいにしたお草履が居心地のいい環境で保管してあげましょう。上でもも書いているように、お草履は湿気が苦手なので、空気の流れを遮断する入れ物に入れるのは避けましょう。
理想的なのは、キレイな下駄箱にそのまま入れておいて、毎日のように下駄箱を開けてやることですが、それはなかなか難しいですよね。
不織布などの通気性の良い素材でできた草履保管専用ボックスなどもありますが、振袖用のお草履はたいていバッグとセットになっているので、迷子にならないよう一緒にしまっておきたいということもあるかと思います。
その場合は、購入時にお草履バッグが入っていた下の写真のような紙製の箱にひと手間加えて、湿気をため込まないようにしてあげると収納に適した環境が作れます。
本来、紙は湿気を呼ぶので、なんの加工もせず購入したときの箱に入れっぱなしになっているという方は、是非、以下でご紹介する方法をお試しください。
付属の箱を使って、簡単diy!
・・・と言っても、diy と言ってしまっていいのかどうかわからないほど簡単な加工になります。
紙箱の本体に、カッターなどで写真のような空気穴をあけるだけ!


蓋をした状態で、蓋で空気穴が塞がれない場所であればどこでも大丈夫です。

あとはこの空気穴をあけた紙箱を、なるべく湿気の少ない場所に保管して頂ければ大丈夫です。
できるだけ放りっぱなしにしないで、一年に一回は箱を開けてあげられればベストかなと思います。
次に使うときまで大切にお手入れ・保管していただけば、今よりももっとお振袖やお草履に愛着が持てると思います。
ぜひお試しください!
また、お振袖や帯などのメンテナンスや保管方法のご相談も店頭にて承っております。
ご来店が難しい場合は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せ下さい。
振袖のご来店予約は こちらから
お問い合わせは こちらから
お電話でのお問い合わせは 0120-154-384 で承っております。
(受付時間 10:00~18:30 水曜は定休日です)
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みはしは、「きもので笑顔のお付き合い」をモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村、高山村、中之条、吾妻などの地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
着物のこと、振袖の事、クリーニングやお直し、着物の保管など、なんでもご相談下さい!
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます!
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