みはしのブログ
2022年08月01日
着付け教室
今回は、「着付け教室は、着付けを学ぶだけじゃない」ということで、
今、きものや着付けに興味はあるけど、きっかけがなくてなかなか最初の一歩が踏み出せない
という方に、着付け教室や着物に対する心のハードルが少しでも下がればいいなという思いを込めて、着付け教室にまつわるお話をさせていただきたいと思います。
「断捨離」や「ミニマリスト」といった、いわゆる 不要な物を持ちすぎない暮らし という考え方が広まり、同時にあらゆるものがレンタルできたり、インターネットで簡単に手に入る時代の中で、テレビ等のCMで「着物買い取り」という文句がチラホラと聞かれるようになりました。
日々の生活の中で、不要なものは手放すという考え方も、人生をすっきりとさせる素敵な考え方だと思います。
ただ、何が必要で何が必要でないのかは、人それぞれです。
もう着物は着ないから処分する、という考え方の一方で、例えばその着物が、どんな品物なのか?
いつ、だれが、どんな想いを込めてお買い上げになったのか。
更に言えば、どんな土地で、どうやって作られたのか・・・
その品物の背景を知らないままで、何でもかんでも処分してしまうのは、私は「もったいないな」と感じてしまいます。
でも、そもそもいつ買った着物なのか、どんな品物なのかが分からないという方もいらっしゃると思います。
お嫁に来る時にお母様が用意してくれたものだけど、着ていなくて分からないという場合もあると思いますし、
おばあさまのタンスごと引き継いだものの、中身については一切分からない、ということもあり得ますね。
自分のサイズに合うものなのか、どんな時に着る着物なのか、分からないままに持ち続けること自体が、ストレスになるというパターンもありそうです。
実際、正体の知れないものにランニングコストをかけて大切にできるか、と言われれば、大抵の方はNOと仰ると思います。
ですので、大切なのは、できる限り品物のことを知って、今の自分が大切にしたいものを選び取って、生活になじむ範囲で大切に保管するという事なのかなと思います。
そこでお勧めしたいのが、着付け教室です。
というのも、お手持ちの着物について知りたい、という思いと、いつかは着物が自分で着られるようになれたらいいな・・・という思いをお持ちであれば、着付け教室はそのどちらの気持ちにも答えが返ってくる場所だからです。
一番最初は、20年近く昔、自宅で着付け教室をしていた実母に、お互い空いた時間でちょっぴりだけ・・・という習い方でした。
道具も着物も全て母に借りた状態で、当然お月謝も支払っていなかったのですが、どこかで、いざとなれば母に着付けをしてもらえばいいや・・・という気持ちがあったので、なかなか身に付かず・・・
どんな習い事でもそうだと思うのですが、真剣度と上達度はある程度比例するもの。
この時の私には意欲や緊張感が足りず、なんとなく習った程度で習うのをやめてしまいました。
二つ目に習ったのは、短期集中型の着付け教室です。
自動車免許の合宿教習のようなイメージをしていただくと分かりやすいかと思います。
この時は、時間制限がある事と、最終的に試験に合格せねばならないというプレッシャーから、一度目に習った時とは比べ物にならない程集中して着付けに取り組みました。
最終日の試験に合格するため、とにかくポイントを押さえてできる限り実践あるのみという感じのお稽古でした。
このパターンの着付け教室は少し特殊なので、あまり一般的ではないかもしれませんが、
・最終的な目標が資格取得
・決められた期限内にカリキュラムをこなして一定の技術習得を目指す
というところで言うと、大手着付け教室さんなどで一定期間教室に通うスタイルに近いのかなという印象です。
最終的には資格取得の後に自分で着付け教室を開いたり、着付け師として働くところまで目指したい方は、資格の取れる大手のお教室を選ぶのがお勧めかなと思います。
三つ目に教わったのは、期限よりも個人の進度に合わせて教えていただけるタイプの着付け教室で、当店の笹島式着付け教室もこのカテゴリに分類されます。
ここでの経験が、初めにお伝えした「着付け教室は、着付けを学ぶだけじゃない」に繋がってきます。
このタイプの着付け教室の多くは、「自分で着付けができるようになる」というところがゴールであることが多いですが、着付けがある程度できるようになった後も、忘れてしまわないように・・・等の理由で通い続けることが可能な場合が多いようです。
自分の持っている着物や、同じクラスの生徒さんのお着物や先生のお着物についてお話を聞いたり、
「今度結婚式にお呼ばれするんですが、どんなコーディネートがいいでしょうか」
という方の質問にみんなで意見を出してみたり、
着物や着付け小物の収納について生徒さんや先生のやり方を聞いたり・・・
着付け以外の、着物に関するあらゆる話題ができる場所が、着付け教室なのです。
インターネットで何でも調べられる時代とは言え、地域差などもありますし、やはり「生の会話」はとても参考になります。
着物のプロフィールに関しても、実物を見てわかる情報が圧倒的に多い為、「これってどんな着物なんだろう?」という疑問があるお着物に関しては気軽に相談できるという点においても、着付け教室はうってつけです。
また、お稽古の帰りに、生徒さん同士で着物のままちょっとお茶をしに・・・という、楽しい広がりもあったり・・・。
着物を着られるようになるコツは、とにかく「着物を着て実際に出かけること」だと思いますので、
着付け教室の帰りというのは理由が無くても着物を着て出かけられる絶好のチャンス、というわけです。
着付けに興味があっても、着物についてあまり知識がないという方は多いかと思いますが、着物は知れば知るほど奥が深く、何年経っても見た事のないものに出会ったり、新しい着付け道具や小物が世に出たりしています。
「これだけ知っていれば大丈夫!」というラインは存在しますが、好きな分野の知らない知識を知ることは楽しいものですよね。
「百聞は一見に如かず」とも言いますし、興味を持った時が始め時。まずはお近くの着付け教室について、調べてみてはいかがでしょうか。
もちろん、みはしの「笹島式着付け教室」・「前結び着方教室」も、随時生徒さん募集中ですので、近くにお住まいの方々は是非候補に入れていただき、ご検討ください。
着物・着付けに興味を持って下さった方の、新しい一歩を踏み出すお手伝いができましたら幸いです。
みはしの「笹島式着付け教室」について、詳しくはコチラをご覧ください。
また、「前結び着方教室」については、コチラをご覧ください。
当店でのコロナウイルス感染防止対策は以下の通りです。
□適度な換気および空気清浄機・空間清浄機の稼働
□スタッフは37.5℃以上の発熱がある場合は自宅待機
□接客の際には必ずマスクを着用
更に振袖来店のお客様に関しては原則、完全ご予約制とさせていただいております。
ご予約希望のお時間にすでにご予約が入っていた場合にはお時間の変更をお願いさせていただいております。
ご予約制とご存知なくご来店された場合には、店内の混雑状況により対応させていただきます。
消毒液による手指の消毒
をお願いしております。
感染防止対策のためご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
ご来店予約はこちらから
お問い合わせはこちらから
お電話でのお問い合わせは、0120154384 から受け付けております。(受付時間10:00~18:30 水曜日定休)
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
みはしは、「着物で笑顔のお付き合い」をモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、川場村、昭和村、片品村、高山村、中之条、吾妻などの地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
振袖の事、着物の事、お手入れやお直し、着物の保管など、何でもご相談下さい。
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます。
今、きものや着付けに興味はあるけど、きっかけがなくてなかなか最初の一歩が踏み出せない
という方に、着付け教室や着物に対する心のハードルが少しでも下がればいいなという思いを込めて、着付け教室にまつわるお話をさせていただきたいと思います。
着物って必要?
「断捨離」や「ミニマリスト」といった、いわゆる 不要な物を持ちすぎない暮らし という考え方が広まり、同時にあらゆるものがレンタルできたり、インターネットで簡単に手に入る時代の中で、テレビ等のCMで「着物買い取り」という文句がチラホラと聞かれるようになりました。
日々の生活の中で、不要なものは手放すという考え方も、人生をすっきりとさせる素敵な考え方だと思います。
ただ、何が必要で何が必要でないのかは、人それぞれです。
もう着物は着ないから処分する、という考え方の一方で、例えばその着物が、どんな品物なのか?
いつ、だれが、どんな想いを込めてお買い上げになったのか。
更に言えば、どんな土地で、どうやって作られたのか・・・
その品物の背景を知らないままで、何でもかんでも処分してしまうのは、私は「もったいないな」と感じてしまいます。
でも、そもそもいつ買った着物なのか、どんな品物なのかが分からないという方もいらっしゃると思います。
お嫁に来る時にお母様が用意してくれたものだけど、着ていなくて分からないという場合もあると思いますし、
おばあさまのタンスごと引き継いだものの、中身については一切分からない、ということもあり得ますね。
自分のサイズに合うものなのか、どんな時に着る着物なのか、分からないままに持ち続けること自体が、ストレスになるというパターンもありそうです。
実際、正体の知れないものにランニングコストをかけて大切にできるか、と言われれば、大抵の方はNOと仰ると思います。
ですので、大切なのは、できる限り品物のことを知って、今の自分が大切にしたいものを選び取って、生活になじむ範囲で大切に保管するという事なのかなと思います。
そこでお勧めしたいのが、着付け教室です。
というのも、お手持ちの着物について知りたい、という思いと、いつかは着物が自分で着られるようになれたらいいな・・・という思いをお持ちであれば、着付け教室はそのどちらの気持ちにも答えが返ってくる場所だからです。
着付け教室の種類
私事で恐縮ですが、実はこれまで、三か所で着付けを習った経験があります。一番最初は、20年近く昔、自宅で着付け教室をしていた実母に、お互い空いた時間でちょっぴりだけ・・・という習い方でした。
道具も着物も全て母に借りた状態で、当然お月謝も支払っていなかったのですが、どこかで、いざとなれば母に着付けをしてもらえばいいや・・・という気持ちがあったので、なかなか身に付かず・・・
どんな習い事でもそうだと思うのですが、真剣度と上達度はある程度比例するもの。
この時の私には意欲や緊張感が足りず、なんとなく習った程度で習うのをやめてしまいました。
二つ目に習ったのは、短期集中型の着付け教室です。
自動車免許の合宿教習のようなイメージをしていただくと分かりやすいかと思います。
この時は、時間制限がある事と、最終的に試験に合格せねばならないというプレッシャーから、一度目に習った時とは比べ物にならない程集中して着付けに取り組みました。
最終日の試験に合格するため、とにかくポイントを押さえてできる限り実践あるのみという感じのお稽古でした。
このパターンの着付け教室は少し特殊なので、あまり一般的ではないかもしれませんが、
・最終的な目標が資格取得
・決められた期限内にカリキュラムをこなして一定の技術習得を目指す
というところで言うと、大手着付け教室さんなどで一定期間教室に通うスタイルに近いのかなという印象です。
最終的には資格取得の後に自分で着付け教室を開いたり、着付け師として働くところまで目指したい方は、資格の取れる大手のお教室を選ぶのがお勧めかなと思います。
三つ目に教わったのは、期限よりも個人の進度に合わせて教えていただけるタイプの着付け教室で、当店の笹島式着付け教室もこのカテゴリに分類されます。
ここでの経験が、初めにお伝えした「着付け教室は、着付けを学ぶだけじゃない」に繋がってきます。
このタイプの着付け教室の多くは、「自分で着付けができるようになる」というところがゴールであることが多いですが、着付けがある程度できるようになった後も、忘れてしまわないように・・・等の理由で通い続けることが可能な場合が多いようです。
着付け以外の着物に関する知識が増える
自分の持っている着物や、同じクラスの生徒さんのお着物や先生のお着物についてお話を聞いたり、
「今度結婚式にお呼ばれするんですが、どんなコーディネートがいいでしょうか」
という方の質問にみんなで意見を出してみたり、
着物や着付け小物の収納について生徒さんや先生のやり方を聞いたり・・・
着付け以外の、着物に関するあらゆる話題ができる場所が、着付け教室なのです。
インターネットで何でも調べられる時代とは言え、地域差などもありますし、やはり「生の会話」はとても参考になります。
着物のプロフィールに関しても、実物を見てわかる情報が圧倒的に多い為、「これってどんな着物なんだろう?」という疑問があるお着物に関しては気軽に相談できるという点においても、着付け教室はうってつけです。
また、お稽古の帰りに、生徒さん同士で着物のままちょっとお茶をしに・・・という、楽しい広がりもあったり・・・。
着物を着られるようになるコツは、とにかく「着物を着て実際に出かけること」だと思いますので、
着付け教室の帰りというのは理由が無くても着物を着て出かけられる絶好のチャンス、というわけです。
着付けに興味があっても、着物についてあまり知識がないという方は多いかと思いますが、着物は知れば知るほど奥が深く、何年経っても見た事のないものに出会ったり、新しい着付け道具や小物が世に出たりしています。
「これだけ知っていれば大丈夫!」というラインは存在しますが、好きな分野の知らない知識を知ることは楽しいものですよね。
「百聞は一見に如かず」とも言いますし、興味を持った時が始め時。まずはお近くの着付け教室について、調べてみてはいかがでしょうか。
もちろん、みはしの「笹島式着付け教室」・「前結び着方教室」も、随時生徒さん募集中ですので、近くにお住まいの方々は是非候補に入れていただき、ご検討ください。
着物・着付けに興味を持って下さった方の、新しい一歩を踏み出すお手伝いができましたら幸いです。
みはしの「笹島式着付け教室」について、詳しくはコチラをご覧ください。
また、「前結び着方教室」については、コチラをご覧ください。
みはしのコロナ対策とご来店時のお願い
当店でのコロナウイルス感染防止対策は以下の通りです。
店舗内・スタッフの対策
□除菌剤や消毒液による店内消毒□適度な換気および空気清浄機・空間清浄機の稼働
□スタッフは37.5℃以上の発熱がある場合は自宅待機
□接客の際には必ずマスクを着用
更に振袖来店のお客様に関しては原則、完全ご予約制とさせていただいております。
ご予約希望のお時間にすでにご予約が入っていた場合にはお時間の変更をお願いさせていただいております。
ご予約制とご存知なくご来店された場合には、店内の混雑状況により対応させていただきます。
ご来店のお客様には
マスクのご着用消毒液による手指の消毒
をお願いしております。
感染防止対策のためご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
ご来店予約はこちらから
お問い合わせはこちらから
お電話でのお問い合わせは、0120154384 から受け付けております。(受付時間10:00~18:30 水曜日定休)
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
みはしは、「着物で笑顔のお付き合い」をモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、川場村、昭和村、片品村、高山村、中之条、吾妻などの地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
振袖の事、着物の事、お手入れやお直し、着物の保管など、何でもご相談下さい。
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます。
関連記事
2023年06月10日
皆様こんにちは。今年は5月のうちから、いきなり暑くなったかと思ったらまた肌寒い日が続いたり、昼間は暑いくらいでも夜になると肌寒くなったりと気温の変化が激しいですね。しまうタイミングが分からずフリースや厚めのスウェットをまだ出してあるのですが、流石にもう片付けてもいいかなと思っております。着物も季節...
2022年11月22日
今回は、前結び着かた教室のご案内という事で、「前結びってどういうこと?」という疑問に深くかかわる「着付け道具」について深堀りしてみようと思います。これから着付けを習ってみたいという着物初心者の方はもちろん、今まで後ろで帯を結ぶ着付けをしてきたけれど、最近帯結びの時腕が痛くて・・・という方にもご好...
2022年10月08日
皆様こんにちは。少し涼しくなってきて着物を着るには良い季節になってきましたね。さて、「着物っていいな」とは思っていても、一歩踏み出せないという方は多いと思います。「自分で着られないから」という理由もあると思いますが、着物を着る上での不安というと「たためない」「ちゃんと保管できるか心配」「着ていて...
2022年06月02日
皆様こんにちは、いきなり夏のように暑くなりましたね。水分補給をして体調に気をつけましょう。さて、皆様着物はお召しになっていますでしょうか?「着物はなかなか着ない」「着る機会がない」というお声はよくお聞きします。でも、「着物っていいな」と思ってくださっている方は結構多いのではないかと思います。「自...