みはしのブログ
2021年11月06日
振袖
皆様こんにちは。利根沼田は今が紅葉の見頃でしょうか、山なみが色づいて綺麗ですね。
皆様は絞りというと何を思い浮かべますでしょうか?
多くの方は子供用の兵児帯や絞りの帯揚げを思い浮かべるのではないでしょうか?
あとは総絞りの振袖でしょうか。
今回は当店の絞りの振袖をご紹介したいと思います。
絞りによる立体感もあり、優しい雰囲気の着姿になります。
そして着物自体の軽さも特長です。
総絞りのような細かい絞りをするためには生地が薄い方がいいのだそうです。
そのため、総絞りや辻が花のお着物に使われる生地は薄く、着た時も軽いんです。
「着物の事はよく知らないけど、絞りの着物は高いんでしょ?」
と仰る方もいるくらい、絞りの着物は高級な物と認識されているのを感じます。
着物の値段というのは分かりにくいところがありますが、
「どんな生地を使っているか」
「どんな技法を使っているか」
によって値段が変わってきます。
もちろん、洋服と同じくブランドのネームバリューもあります。
絞りの着物は制作過程でとても細かい手作業の技術を使って作り出されてるため、高級なお着物になってしまうんです。
「染まって欲しくない部分を絞ってから染める絞り染めの物」と
「染めた後に立体感を出すために後から絞り加工がされた物」があります。
元々「絞り」とは絞り染めの事を指していたようですが、今では染めた後に絞り加工をしたものも含め「絞り」と呼ばれています。
「絞り染めじゃないんだったら偽物って事?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、偽物というわけではありません。
染めた後の絞り加工も手作業で丁寧に糸で括っていく、緻密な技術なのです。
「子」という字が使われているので子鹿にだけある模様だと思われがちですが、大人の鹿も夏毛の時期はこの模様があるそうです。
こちらは緑の総絞りの振袖です。
緑一色なので帯の雰囲気次第でガラッと印象を変えることができます。
黒い帯でかっこよく着こなしてもいいですし、ゴールドの帯で正統派、個性的な帯で個性派にしても良いと思います。
総絞りなのでスッキリ目の帯と相性がいいですよ。
鹿の子絞りでも、手だけを使って絞ったものと「機械絞り」と言われる道具を使ったもの、日本製と海外製で値段が変わってきます。
どちらも前者の方が高額になります。
機械絞りと言うと生地をセットすると自動で絞りができるのかと思ってしまいますが、実際は道具を使った手作業での絞りです。
室町~江戸時代の辻が花は「辻が花染め」と言い、絞り染めの技法を用いられていたようですが、こちらの振袖は染めた後に絞り加工をしています。
糸の巻いてある所が絞ってある部分です。
これを手作業でやるので、見ていただけると大変さが分かるのではないでしょうか。
元々の辻が花の原型をアレンジしたとでも言うのでしょうか、ボリュームのある豪華な振袖です。
絞りだけでなく、こちらの振袖は染めの部分も手作業でされている手間のかかった一品です。
時代を問わず着られる辻が花柄は、古典の帯が良く合います。
多色使いであることが多いので、小物も様々な色の物が合うのでコーディネートしていくのも楽しいですよ。
染まってほしくない部分を桶の中に入れ、染めたい部分を桶の外に出してきっちりと蓋をして桶ごと染めます。
そうやって染められたのがこちらの振袖です。
こちらの振袖は赤と白、紅白の色使いでお祝いの席にピッタリの一枚になっております。
桶絞りで染まった部分には鹿の子絞りも併用され、柄は手描きで染められている手描き友禅、職人さんの技術がつまった贅沢な振袖です。
帯も振袖に合う格の高い帯がオススメです。
桶絞りは大きく染め分けられた柄が特徴で、ハッキリとした印象のお着物が多いです。
桶の蓋がしっかりしまっていないと染料が中に入ってしまうので、桶の蓋をする作業は男性にしかできないそうです。
染料液も80度程もあるそうで、染めるのも大変な作業になります。
当店でも、今ある中では一番ランクの高い一枚です。
左は赤地の辻が花、右は赤地の総絞りの振袖です。
2枚ともMサイズとなっております。
この他にも絞りのレンタル振袖はありますが、辻が花が多いです。
こちらは鹿の子絞りの染めです。
良く見ると絞り特有の凹凸がないのが分かります。
この絞り風の染めはただ単に最近できた「絞りの偽物」という訳ではなく、江戸時代の「奢侈禁止令」から生まれたものです。
江戸時代に武士や町人、農民に贅沢な服装を禁止し、呉服屋も豪華な物を売ることが禁じられました。
大変手間のかかる絞り染めも、当然この時に禁止されました。
そこで、手間のかかる贅沢な絞り染めの代わりに「染め疋田」と呼ばれる、染めによる絞り柄が作られるようになったそうです。
遠くから見ると総絞りの振袖に見えますね。
絞りにこだわらなければ、お値段も絞り染めのお品よりもお手頃価格になるので素敵だと思います。
絞りの振袖をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
振袖には絞りや刺繍・金彩など着物の華やかな技術が散りばめられています。
人生に一度のハレの日を祝う衣装が振袖ですので、華やかな振袖もやっぱりいいなと思います。
さて、そろそろ成人式も近くなってまいりました。
一式ご購入・レンタルをされていう方は安心かと思いますが、ママ振袖や姉振袖、ご親戚から借りるという方でサイズや小物チェックなどがまだお済みでない方は一度チェックしてみて下さい。
今月に入ってからも、来年の成人式に出席される方で「小物のチェックをしたい」とご来店される方もいらっしゃいます。
まだの方はできるだけ早めにご相談くださいませ。
ご来店予約はコチラ
お問い合わせはコチラ
「とりあえず電話で聞きたい!」という方は
0120-154-384
までご連絡くださいませ。
(受付時間:10:00~18:30 定休日:水曜日)
成人式については最新成人式情報のページで現在分かっている情報を掲載しておりますが、最新の情報は各自治体のページをご覧くださいませ。
皆様は絞りというと何を思い浮かべますでしょうか?
多くの方は子供用の兵児帯や絞りの帯揚げを思い浮かべるのではないでしょうか?
あとは総絞りの振袖でしょうか。
今回は当店の絞りの振袖をご紹介したいと思います。
高級な着物の代名詞「絞りの着物」
絞りの着物の魅力は見た目の豪華さだと思います。絞りによる立体感もあり、優しい雰囲気の着姿になります。
そして着物自体の軽さも特長です。
総絞りのような細かい絞りをするためには生地が薄い方がいいのだそうです。
そのため、総絞りや辻が花のお着物に使われる生地は薄く、着た時も軽いんです。
「着物の事はよく知らないけど、絞りの着物は高いんでしょ?」
と仰る方もいるくらい、絞りの着物は高級な物と認識されているのを感じます。
着物の値段というのは分かりにくいところがありますが、
「どんな生地を使っているか」
「どんな技法を使っているか」
によって値段が変わってきます。
もちろん、洋服と同じくブランドのネームバリューもあります。
絞りの着物は制作過程でとても細かい手作業の技術を使って作り出されてるため、高級なお着物になってしまうんです。
絞り染めと後加工
「絞り」と一言で言っていますが、絞りには大まかに言って「染まって欲しくない部分を絞ってから染める絞り染めの物」と
「染めた後に立体感を出すために後から絞り加工がされた物」があります。
元々「絞り」とは絞り染めの事を指していたようですが、今では染めた後に絞り加工をしたものも含め「絞り」と呼ばれています。
「絞り染めじゃないんだったら偽物って事?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、偽物というわけではありません。
染めた後の絞り加工も手作業で丁寧に糸で括っていく、緻密な技術なのです。
絞りの振袖ご紹介
鹿の子(かのこ)絞り
疋田(ひった)絞りとも呼ばれる絞りで、鹿の背中の模様に居ている事から鹿の子と言うそうです。「子」という字が使われているので子鹿にだけある模様だと思われがちですが、大人の鹿も夏毛の時期はこの模様があるそうです。
こちらは緑の総絞りの振袖です。
緑一色なので帯の雰囲気次第でガラッと印象を変えることができます。
黒い帯でかっこよく着こなしてもいいですし、ゴールドの帯で正統派、個性的な帯で個性派にしても良いと思います。
総絞りなのでスッキリ目の帯と相性がいいですよ。
鹿の子絞りでも、手だけを使って絞ったものと「機械絞り」と言われる道具を使ったもの、日本製と海外製で値段が変わってきます。
どちらも前者の方が高額になります。
機械絞りと言うと生地をセットすると自動で絞りができるのかと思ってしまいますが、実際は道具を使った手作業での絞りです。
辻が花
室町時代から安土桃山時代にかけて発生し江戸時代初期までの間に人気を博しながらその後消えてしまった「幻の染」とも呼ばれる技法です。室町~江戸時代の辻が花は「辻が花染め」と言い、絞り染めの技法を用いられていたようですが、こちらの振袖は染めた後に絞り加工をしています。
糸の巻いてある所が絞ってある部分です。
これを手作業でやるので、見ていただけると大変さが分かるのではないでしょうか。
元々の辻が花の原型をアレンジしたとでも言うのでしょうか、ボリュームのある豪華な振袖です。
絞りだけでなく、こちらの振袖は染めの部分も手作業でされている手間のかかった一品です。
時代を問わず着られる辻が花柄は、古典の帯が良く合います。
多色使いであることが多いので、小物も様々な色の物が合うのでコーディネートしていくのも楽しいですよ。
桶絞り
桶絞りとは桶を使って絞る技法です。染まってほしくない部分を桶の中に入れ、染めたい部分を桶の外に出してきっちりと蓋をして桶ごと染めます。
そうやって染められたのがこちらの振袖です。
こちらの振袖は赤と白、紅白の色使いでお祝いの席にピッタリの一枚になっております。
桶絞りで染まった部分には鹿の子絞りも併用され、柄は手描きで染められている手描き友禅、職人さんの技術がつまった贅沢な振袖です。
帯も振袖に合う格の高い帯がオススメです。
桶絞りは大きく染め分けられた柄が特徴で、ハッキリとした印象のお着物が多いです。
桶の蓋がしっかりしまっていないと染料が中に入ってしまうので、桶の蓋をする作業は男性にしかできないそうです。
染料液も80度程もあるそうで、染めるのも大変な作業になります。
当店でも、今ある中では一番ランクの高い一枚です。
お仕立て上がりレンタル
お値段が高めになりますが、お仕立上がりのレンタルにも絞りの振袖があります。左は赤地の辻が花、右は赤地の総絞りの振袖です。
2枚ともMサイズとなっております。
この他にも絞りのレンタル振袖はありますが、辻が花が多いです。
番外編:絞り風の染め
一見絞りの様に見えますが、絞り染めの柄を型染めや機械で染めたものもあります。こちらは鹿の子絞りの染めです。
良く見ると絞り特有の凹凸がないのが分かります。
この絞り風の染めはただ単に最近できた「絞りの偽物」という訳ではなく、江戸時代の「奢侈禁止令」から生まれたものです。
江戸時代に武士や町人、農民に贅沢な服装を禁止し、呉服屋も豪華な物を売ることが禁じられました。
大変手間のかかる絞り染めも、当然この時に禁止されました。
そこで、手間のかかる贅沢な絞り染めの代わりに「染め疋田」と呼ばれる、染めによる絞り柄が作られるようになったそうです。
遠くから見ると総絞りの振袖に見えますね。
絞りにこだわらなければ、お値段も絞り染めのお品よりもお手頃価格になるので素敵だと思います。
絞りの振袖をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
振袖には絞りや刺繍・金彩など着物の華やかな技術が散りばめられています。
人生に一度のハレの日を祝う衣装が振袖ですので、華やかな振袖もやっぱりいいなと思います。
さて、そろそろ成人式も近くなってまいりました。
一式ご購入・レンタルをされていう方は安心かと思いますが、ママ振袖や姉振袖、ご親戚から借りるという方でサイズや小物チェックなどがまだお済みでない方は一度チェックしてみて下さい。
今月に入ってからも、来年の成人式に出席される方で「小物のチェックをしたい」とご来店される方もいらっしゃいます。
まだの方はできるだけ早めにご相談くださいませ。
ご来店予約はコチラ
お問い合わせはコチラ
「とりあえず電話で聞きたい!」という方は
0120-154-384
までご連絡くださいませ。
(受付時間:10:00~18:30 定休日:水曜日)
成人式については最新成人式情報のページで現在分かっている情報を掲載しておりますが、最新の情報は各自治体のページをご覧くださいませ。
コロナ対策とご来店時のお願い
当店ではコロナウイルス感染防止対策はこちらです。
店舗内・スタッフの対策
□除菌剤や消毒液による店内消毒
□適度な換気および空気清浄機・空間清浄機の稼働
□スタッフは37.5℃以上の発熱がある場合は自宅待機
□接客の際には必ずマスクを着用
更に振袖来店のお客様に関しては原則、完全ご予約制とさせていただいております。
ご予約希望のお時間にすでにご予約が入っていた場合にはお時間の変更をお願いさせていただいております。
ご予約制とご存知なくご来店された場合には、店内の混雑状況により対応させていただきます。
ご来店のお客様には
マスクのご着用
消毒液による手指の消毒
をお願いしております。
感染防止対策のためご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
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地域密着で頑張っております。
沼田市だけでなく、みなかみ町・昭和村・川場村・
片品村・中之条町のお客様にご縁をいただき、
お陰様で創業43年を迎えさせていただきました。
振袖・呉服の取り扱いはもちろん着物のクリーニングや
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