みはしのブログ
2020年10月08日
振袖
こんにちは、みはしスタッフの平原です。
今回は、振袖を着る際の髪飾りについて書いてみようと思います。
簪やつまみ細工も素敵ですが、今回はその中でも、生花やドライフラワーを使う際のポイントについてご紹介します。
まずは生花の髪飾りについて。
生花を髪飾りに使うのは、最近に始まったことではなく、ウェディングの和装などでも人気があります。
本物のお花の瑞々しさや鮮やかな色、香りには、作り物にはないフレッシュさがありますね。
市販の髪飾りを色々見てみたけど、イメージに合うものになかなか出会えないという場合にも、組み合わせを一から決められる生花は自分の好きなものをチョイスできる点で魅力的です。
生花を髪飾りに使いたい場合、まずどうすればいいのでしょうか。
まずは、できるだけ早く、当日のヘアセットを頼んでいるところに事前に相談してみましょう。
その際、確認しておきたいのが、
①生花でヘアセットしてもらえるかどうか。
②してもらえる場合は、お花はいつ持っていくべきか
③持っていくとき、切り花の状態でいいのか、髪に付けられるように加工したものを持っていくのか
上記の三つを忘れずに聞いておくと、当日慌てたりせずに済みます。
生花の髪飾りの最大のウィークポイントは、時間がたつとしおれてしまう事です。
気温や湿度、お花の種類にもよりますが、髪飾りにした場合のお花の持ちは4~6時間と言われています。
更に、生花の中には、花もちがよく丈夫で髪飾りに向くものもあれば、しおれやすくあまり髪飾りには向かないものもあります。
一般的に、カスミソウや菊、蘭などは丈夫で髪飾りに向いていると言われますし、バラやダリア、ガーベラも、華やかで人気があります。
このあたりは、お花屋さんで相談してみるといいですね。髪飾り用に加工をしてくれるお店も多いので、お花選びから加工まであわせて相談すると安心です。
使いたいと思ったお花が季節的に扱われていない場合や、時期を外れると高額になってしまうこともあるので、振袖の写真を持参したり、なりたい髪型のイメージの画像などもあれば見てもらったりすると、なりたいイメージに近づけると思いますし、お支払いの時になって初めて金額を知ってびっくり、ということも防げるかと思います。
ただ、美容室によっては、できるだけ使う当日にお花屋さんで、お花のプロの方に髪飾り用に加工してもらってください、というところもあります。
せっかくの成人式に、しおれたお花で参加することになるのは避けたいですよね。
ただ、成人式当日はたくさんの方がお仕度をする関係上、ヘアメイク・着付けは早朝だけど、式典は午後スタートという方も少なくないと思います。
その場合は、ヘアメイクの時にはあえて髪飾りは付けず、着付けも済ませた状態で会場入り直前に再度美容室に寄って、
髪飾りだけ付けてもらえるかどうか事前に美容室に依頼してみるのも一つの手です。
ただこの方法は、予約の間隔が詰まっている美容室では受けてもらえないこともあります。必ず事前に相談・依頼して、当日に慌てることのないようにしておきましょう。
上記の方法以外にも、自分で髪飾りを付けたり、お家の方やお友達に着けてもらうのも一つの手です。
お花屋さんで髪飾り用に加工してもらう以外に、自分で加工をするという方法もあります。
必要なものは、
・髪飾りに使いたい生花、葉(なるべく新鮮なもの)
・ワイヤー(フラワーワイヤーという専用のものも、手芸店や生花店などで手に入ります。)
・フローラルテープ(同じく手芸店や生花店などで手に入ります。)
・コットン
・はさみまたはペンチ
このほかに、お花の延命剤もあると尚よいです。
今回は、初心者でもちゃんと作れるのかバラを使って試してみました!
まずは、茎を短く切ります。二センチほど残すと良いようです。
切り口が斜めになるように・・・
茎を短く切ったら、延命剤(あれば)を入れた水を張ったボウルなどに浮かべておきます。
30分以上水につけておくと、もちが良くなるそうです。
次にワイヤーを刺します。
茎に対して垂直に、まっすぐ刺します。
今回のワイヤーの太さだと、強度に不安があったので十字になるように二本刺してみました。
ワイヤーを下向きに曲げてねじります。
次に、コットンを巻きます。
今回は先に水で濡らしたコットンを巻きましたが、キッチンペーパーやティッシュペーパーを使う場合は乾いた状態で先に巻いて後から濡らすとより簡単だそうです。
この時の水にも、延命剤入りのものを使うと、お花が長持ちします。
(分かりにくかったので、がくの部分をカットしてみました)
余分なワイヤーをはさみかペンチで切って、フローラルテープでコットンを巻いたあたりからから巻いていきます。
(今回、フローラルテープの代用にマスキングテープを使っています。仕上がりが若干ゴワゴワするので、フローラルテープをお勧めします。)
ワイヤーが出ていると髪につけた時に頭皮に当たって痛いので、ワイヤーよりもフローラルテープの方を少しだけ長くなるようにします。
これで完成です!
この工程を、用意した全てのお花に対して行います。
美容師さんに伺ったところ、いくつかのお花や葉をまとめて付けたい場合も、加工は基本的に一本ごとにして、バラバラの状態で用意しておくほうが良いそうです。
持ち運ぶ際は、花びらが傷まないように気を付けましょう!
実際にやってみると、難しくはないものの何個も作るとなると地味に時間がかかりそうだな、という印象でした。
生花は鮮度が命ですから、あまり早くから準備ができないので、自分で髪飾りに加工する場合は他のお仕度との時間配分が肝になりそうです。
その点、ドライフラワーは事前に実物を準備をしておけるのが良い点だと言えます。
最近は、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの髪飾りがハンドメイド販売サイト等でたくさん販売されていて、イメージに合うものを探しやすくなっています。
生花とは違い、淡いくすみカラーや優しくナチュラルな雰囲気が魅力です。
例えば、生花だと水が切れやすく髪飾りには向かないアジサイも、ドライフラワーであればお花の持ちを気にせずに髪飾りに取り入れることができます。
成人式の時期に咲いていないお花も候補にできることも大事なポイントですね。
生花の髪飾りと同じくこちらも手作りすることもできますが、乾燥させているために非常に壊れやすいのがウィークポイントと言えます。
手作りする場合は、あらかじめ茎を短めにカットしておいたり、小花であれば小房に分けた状態にしておくようにしましょう。
お花の準備ができたら、二つ折りにしたワイヤーの一方に茎を添わせ、一方を緩まないよう茎に巻き付けて生花と同じくフローラルテープで巻けば完成です。
小分けにしたものをたくさん作っておいて、ボリューム感を調節できるようにしておくと使い勝手が良いです。
いかがでしたか?
生花もドライフラワーもそれぞれの良さがありますので、ご自身が着る振袖の雰囲気やなりたいイメージに合わせて参考にしていただけたらと思います。
過去のブログ記事「振袖を着る時は髪型も重要!」では、みはしの併設フォトスタジオGIFTで前撮りをした方が、実際にどんな髪飾りを使ってどんな髪型にしているのかをご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
「みはしアルバム」でも、前撮りのお写真をご紹介しております。こちらもぜひチェックしてみてください!!
京呉服みはしへのお問い合わせはこちらから
お電話は0120-154-384
(受付時間・10:00~18:30 水曜日定休日)
ご来店予約はこちら
フォトスタジオGIFTへのお問い合わせはこちらからどうぞ
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みはしは、着物で笑顔のお付き合いをモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村、高山村、中之条、吾妻等の地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
振袖の事、着物の事、クリーニングやお直し、着物の保管など、なんでもご相談下さい!
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます!
今回は、振袖を着る際の髪飾りについて書いてみようと思います。
簪やつまみ細工も素敵ですが、今回はその中でも、生花やドライフラワーを使う際のポイントについてご紹介します。
生花の髪飾りを使うとき
まずは生花の髪飾りについて。
生花を髪飾りに使うのは、最近に始まったことではなく、ウェディングの和装などでも人気があります。
本物のお花の瑞々しさや鮮やかな色、香りには、作り物にはないフレッシュさがありますね。
市販の髪飾りを色々見てみたけど、イメージに合うものになかなか出会えないという場合にも、組み合わせを一から決められる生花は自分の好きなものをチョイスできる点で魅力的です。
生花を髪飾りに使いたい場合、まずどうすればいいのでしょうか。
まずは、できるだけ早く、当日のヘアセットを頼んでいるところに事前に相談してみましょう。
その際、確認しておきたいのが、
①生花でヘアセットしてもらえるかどうか。
②してもらえる場合は、お花はいつ持っていくべきか
③持っていくとき、切り花の状態でいいのか、髪に付けられるように加工したものを持っていくのか
上記の三つを忘れずに聞いておくと、当日慌てたりせずに済みます。
生花の髪飾りの最大のウィークポイントは、時間がたつとしおれてしまう事です。
気温や湿度、お花の種類にもよりますが、髪飾りにした場合のお花の持ちは4~6時間と言われています。
更に、生花の中には、花もちがよく丈夫で髪飾りに向くものもあれば、しおれやすくあまり髪飾りには向かないものもあります。
一般的に、カスミソウや菊、蘭などは丈夫で髪飾りに向いていると言われますし、バラやダリア、ガーベラも、華やかで人気があります。
このあたりは、お花屋さんで相談してみるといいですね。髪飾り用に加工をしてくれるお店も多いので、お花選びから加工まであわせて相談すると安心です。
使いたいと思ったお花が季節的に扱われていない場合や、時期を外れると高額になってしまうこともあるので、振袖の写真を持参したり、なりたい髪型のイメージの画像などもあれば見てもらったりすると、なりたいイメージに近づけると思いますし、お支払いの時になって初めて金額を知ってびっくり、ということも防げるかと思います。
ただ、美容室によっては、できるだけ使う当日にお花屋さんで、お花のプロの方に髪飾り用に加工してもらってください、というところもあります。
せっかくの成人式に、しおれたお花で参加することになるのは避けたいですよね。
ただ、成人式当日はたくさんの方がお仕度をする関係上、ヘアメイク・着付けは早朝だけど、式典は午後スタートという方も少なくないと思います。
その場合は、ヘアメイクの時にはあえて髪飾りは付けず、着付けも済ませた状態で会場入り直前に再度美容室に寄って、
髪飾りだけ付けてもらえるかどうか事前に美容室に依頼してみるのも一つの手です。
ただこの方法は、予約の間隔が詰まっている美容室では受けてもらえないこともあります。必ず事前に相談・依頼して、当日に慌てることのないようにしておきましょう。
上記の方法以外にも、自分で髪飾りを付けたり、お家の方やお友達に着けてもらうのも一つの手です。
お花屋さんで髪飾り用に加工してもらう以外に、自分で加工をするという方法もあります。
生花の髪飾りの作り方
必要なものは、
・髪飾りに使いたい生花、葉(なるべく新鮮なもの)
・ワイヤー(フラワーワイヤーという専用のものも、手芸店や生花店などで手に入ります。)
・フローラルテープ(同じく手芸店や生花店などで手に入ります。)
・コットン
・はさみまたはペンチ
このほかに、お花の延命剤もあると尚よいです。
今回は、初心者でもちゃんと作れるのかバラを使って試してみました!
まずは、茎を短く切ります。二センチほど残すと良いようです。
切り口が斜めになるように・・・
茎を短く切ったら、延命剤(あれば)を入れた水を張ったボウルなどに浮かべておきます。
30分以上水につけておくと、もちが良くなるそうです。
次にワイヤーを刺します。
茎に対して垂直に、まっすぐ刺します。
今回のワイヤーの太さだと、強度に不安があったので十字になるように二本刺してみました。
ワイヤーを下向きに曲げてねじります。
次に、コットンを巻きます。
今回は先に水で濡らしたコットンを巻きましたが、キッチンペーパーやティッシュペーパーを使う場合は乾いた状態で先に巻いて後から濡らすとより簡単だそうです。
この時の水にも、延命剤入りのものを使うと、お花が長持ちします。
(分かりにくかったので、がくの部分をカットしてみました)
余分なワイヤーをはさみかペンチで切って、フローラルテープでコットンを巻いたあたりからから巻いていきます。
(今回、フローラルテープの代用にマスキングテープを使っています。仕上がりが若干ゴワゴワするので、フローラルテープをお勧めします。)
ワイヤーが出ていると髪につけた時に頭皮に当たって痛いので、ワイヤーよりもフローラルテープの方を少しだけ長くなるようにします。
これで完成です!
この工程を、用意した全てのお花に対して行います。
美容師さんに伺ったところ、いくつかのお花や葉をまとめて付けたい場合も、加工は基本的に一本ごとにして、バラバラの状態で用意しておくほうが良いそうです。
持ち運ぶ際は、花びらが傷まないように気を付けましょう!
実際にやってみると、難しくはないものの何個も作るとなると地味に時間がかかりそうだな、という印象でした。
生花は鮮度が命ですから、あまり早くから準備ができないので、自分で髪飾りに加工する場合は他のお仕度との時間配分が肝になりそうです。
その点、ドライフラワーは事前に実物を準備をしておけるのが良い点だと言えます。
ドライフラワーを使う時
最近は、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの髪飾りがハンドメイド販売サイト等でたくさん販売されていて、イメージに合うものを探しやすくなっています。
生花とは違い、淡いくすみカラーや優しくナチュラルな雰囲気が魅力です。
例えば、生花だと水が切れやすく髪飾りには向かないアジサイも、ドライフラワーであればお花の持ちを気にせずに髪飾りに取り入れることができます。
成人式の時期に咲いていないお花も候補にできることも大事なポイントですね。
生花の髪飾りと同じくこちらも手作りすることもできますが、乾燥させているために非常に壊れやすいのがウィークポイントと言えます。
手作りする場合は、あらかじめ茎を短めにカットしておいたり、小花であれば小房に分けた状態にしておくようにしましょう。
お花の準備ができたら、二つ折りにしたワイヤーの一方に茎を添わせ、一方を緩まないよう茎に巻き付けて生花と同じくフローラルテープで巻けば完成です。
小分けにしたものをたくさん作っておいて、ボリューム感を調節できるようにしておくと使い勝手が良いです。
いかがでしたか?
生花もドライフラワーもそれぞれの良さがありますので、ご自身が着る振袖の雰囲気やなりたいイメージに合わせて参考にしていただけたらと思います。
過去のブログ記事「振袖を着る時は髪型も重要!」では、みはしの併設フォトスタジオGIFTで前撮りをした方が、実際にどんな髪飾りを使ってどんな髪型にしているのかをご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
「みはしアルバム」でも、前撮りのお写真をご紹介しております。こちらもぜひチェックしてみてください!!
京呉服みはしへのお問い合わせはこちらから
お電話は0120-154-384
(受付時間・10:00~18:30 水曜日定休日)
ご来店予約はこちら
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みはしは、着物で笑顔のお付き合いをモットーに、
群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村、高山村、中之条、吾妻等の地域のお客様にご愛顧頂いている地域密着型のお店です。
振袖の事、着物の事、クリーニングやお直し、着物の保管など、なんでもご相談下さい!
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タグ: 成人式 2020年 振袖 成人式当日 流行 購入 レンタル ママ振 姉振 振袖ヘアセット 振袖髪飾り ドライフラワー 生花
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