みはしのブログ
2020年06月15日
振袖
皆様こんにちは、スタッフの斉藤です。
梅雨入りしてじめじめした日々が続いておりますね。
東京アラートも解除されましたが、まだまだ安心できない日々が続いております。
成人式を来年に控えている方は
「2021年の成人式はどうなるの?」
と皆様心配されていると思います。
今のところ何も情報はありませんが、沼田市は7月に第1回の話し合いが行われるようです。
成人式はご両親にとっても、ご本人にとっても、一生に一度の大イベントですよね。
成人式とはそもそもいつ始まったのでしょうか?そこで今回は改めて成人式について、考えてみたいと思います。
奈良時代以降に始まったとされているようで年齢は幅がありますが、だいたい10代くらいの男の子が髪型、服装を子供のものから大人のものに変え、幼名から大人の名前を付けてもらいます。
女の子も平安時代ごろに、やはり10代で「裳」という腰巻のようなものを付けてもらい、髪を結いあげてもらう「裳着(もぎ)」という儀式が公家であったそうです。
江戸時代には女の子の成人の儀式も元服と名を変え、やはり10代頃に眉を剃り、お歯黒を塗り、髪を丸髷に結っていたそうです。
女の子の場合は、この儀式により結婚が許されるという事で、結婚が決まった時や、見込みがある時に行われる事が多かったようです。
この儀式が今の成人式の元となっているのかというと、ちょっと違います。
成人の儀式という意味ではその流れを汲んでいると言っていいと思いますが、今の形式での成人式のルーツは他にあります。
その歴史は比較的新しく戦後の埼玉県、1946年に現在の蕨市で開催された「青年祭」で行われた『成年式』のようです。
この青年祭は敗戦後の日本を背負う若者達を勇気づけ、励まそうという事で企画され、11月22日~24日までの3日間開催されました。
成年式はその幕開けとなるイベントだったそうです。
これが全国にも広がっていったというのが、一般的に言われている成人式のルーツです。
今年の成人式までは毎年成人式をするのが当たり前に思っていましたが、新型コロナウイルスの影響がある中で、当たり前にできていた事がありがたい事だったんだなと改めて思いますね。
その後全国的に広まっていきますが、服装は洋服が多かったそうです。
中には着物を着て参加される方もいたようで、当時すでに未婚女性の第一礼装となっていた振袖をだんだん着るようになり、経済成長と共に振袖が定着していったようです。
成人式は「式」ということで普段着では相応しくありません。人生に一度の成人式に、着物の中でも未婚女性の第一礼装である振袖は相応しい着物であると思います。
前述した元服や裳着も、服装や髪形など身なりを整えて大人の仲間入りをしていました。
民族衣装である着物を着て成人式に臨む事はその流れを汲み、日本人としてのアイデンティティーを感じられる素敵な事なのではないでしょうか。
また、気になるのが振袖着用率だと思います。
地域によって変わってくると思いますが、みはしのある沼田市の会場では、女性の成人の方は皆さん振袖を着て参加されています。少数派で袴の方もいる場合もあります。
ちなみに、男性の成人の皆さんの袴着用率はというと、きっちり数えてはいませんが、会場で見た感じですと1割くらいでしょうか。
少ないからか、友達同士で「着よう」とならないと着ないような印象です。男の子も着物を着る機会に是非着てほしいものです。
参加したことのない方は「成人式って何をするの?」と思いますよね。
私自身も成人式に出なかったので、沼田市の成人式にみはしとしてお邪魔させていただいた時に「こういう感じなんだ」と新鮮でした。
また、ご成人を迎える方の中から何人か(主に地元にいる方たちが多いようです)が実行委員になり、成人式をどうするか考えて進めていく事も、今の仕事について初めて知りました。
その実行委員の方が司会進行で成人式が進みます。
市長さんによる新成人の皆さんへのメッセージ、新成人代表の方による決意表明や誓いの言葉等、どこの地域でも共通していると思います。
面白いのが、地域によって違うプログラムです。
沼田市は各中学校ごとに教職員の方によるビデオメッセージが上映されます。
上演されると元生徒たちの皆さんが盛り上がっていてとても楽しそうでした。
みなかみ町では、「祝賀記念講演」として講師を招いて講演会をするそうです。
今年、2020年はメイクアップアーティストの方を呼び、実際に男性の成人の方がヘアメイクをしてもらったそうです。
過去には元オリンピック選手や東京大学の教授などを呼ばれた事もあるそうで、様々な分野の方の講演が聞けるそうです。
川場村ではなんと成人の方一人一人が壇上に上がって賞状を受け取るそうです。そのためにリハーサルもするとか。
それぞれの地域で実行委員の方などが色々と工夫をして開催されているんですね。
戦後の若者を励まそうということから始まった今の成人式、高校進学や就職でバラバラになってしまった同級生に久しぶりに会える機会でもあり、人生の通過儀礼として大切な行事だと思います。
蕨市の成年式が行われたのも敗戦で大変だった時期、何か今と重なるような気がします。
成人式がどんな形であれ、安全を確保したうえで開催できることを祈っております。
成人式、振袖、袴などのお問い合わせはこちら
ご来店予約はこちら
お電話の方はこちら⇒0120-154-384
(受付時間 10:00~18:30 定休日:水曜日)
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みはしは「きもので笑顔のおつきあい」をモットーに
地域密着で頑張っております。
沼田市だけでなく、みなかみ町・昭和村・川場村・
片品村・中之条町のお客様にご縁をいただき、
お陰様で創業43年を迎えさせていただきました。
振袖・呉服の取り扱いはもちろん着物のクリーニングや
お直し、お仕立てのご相談もお受けしております。
振袖選びやきもののことなら、みはしにお任せください!
着付け教室の生徒さんも募集しております!
お気軽にご相談くださいませ。
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梅雨入りしてじめじめした日々が続いておりますね。
東京アラートも解除されましたが、まだまだ安心できない日々が続いております。
成人式を来年に控えている方は
「2021年の成人式はどうなるの?」
と皆様心配されていると思います。
今のところ何も情報はありませんが、沼田市は7月に第1回の話し合いが行われるようです。
成人式はご両親にとっても、ご本人にとっても、一生に一度の大イベントですよね。
成人式とはそもそもいつ始まったのでしょうか?そこで今回は改めて成人式について、考えてみたいと思います。
成人式はいつから始まったの?
成人-大人になるという事は昔から大切にされ、儀式も行われていました。皆様聞いたことがあると思います、元服です。奈良時代以降に始まったとされているようで年齢は幅がありますが、だいたい10代くらいの男の子が髪型、服装を子供のものから大人のものに変え、幼名から大人の名前を付けてもらいます。
女の子も平安時代ごろに、やはり10代で「裳」という腰巻のようなものを付けてもらい、髪を結いあげてもらう「裳着(もぎ)」という儀式が公家であったそうです。
江戸時代には女の子の成人の儀式も元服と名を変え、やはり10代頃に眉を剃り、お歯黒を塗り、髪を丸髷に結っていたそうです。
女の子の場合は、この儀式により結婚が許されるという事で、結婚が決まった時や、見込みがある時に行われる事が多かったようです。
この儀式が今の成人式の元となっているのかというと、ちょっと違います。
成人の儀式という意味ではその流れを汲んでいると言っていいと思いますが、今の形式での成人式のルーツは他にあります。
その歴史は比較的新しく戦後の埼玉県、1946年に現在の蕨市で開催された「青年祭」で行われた『成年式』のようです。
この青年祭は敗戦後の日本を背負う若者達を勇気づけ、励まそうという事で企画され、11月22日~24日までの3日間開催されました。
成年式はその幕開けとなるイベントだったそうです。
これが全国にも広がっていったというのが、一般的に言われている成人式のルーツです。
今年の成人式までは毎年成人式をするのが当たり前に思っていましたが、新型コロナウイルスの影響がある中で、当たり前にできていた事がありがたい事だったんだなと改めて思いますね。
成人式ではなぜ振袖?
先ほど触れた蕨市で開催された成年式、終戦翌年という事もあったのでしょう、参加者の方は国民服ともんぺで参加していたそうです。その後全国的に広まっていきますが、服装は洋服が多かったそうです。
中には着物を着て参加される方もいたようで、当時すでに未婚女性の第一礼装となっていた振袖をだんだん着るようになり、経済成長と共に振袖が定着していったようです。
成人式は「式」ということで普段着では相応しくありません。人生に一度の成人式に、着物の中でも未婚女性の第一礼装である振袖は相応しい着物であると思います。
前述した元服や裳着も、服装や髪形など身なりを整えて大人の仲間入りをしていました。
民族衣装である着物を着て成人式に臨む事はその流れを汲み、日本人としてのアイデンティティーを感じられる素敵な事なのではないでしょうか。
また、気になるのが振袖着用率だと思います。
地域によって変わってくると思いますが、みはしのある沼田市の会場では、女性の成人の方は皆さん振袖を着て参加されています。少数派で袴の方もいる場合もあります。
ちなみに、男性の成人の皆さんの袴着用率はというと、きっちり数えてはいませんが、会場で見た感じですと1割くらいでしょうか。
少ないからか、友達同士で「着よう」とならないと着ないような印象です。男の子も着物を着る機会に是非着てほしいものです。
成人式って何するの?
成人式の時期になると、テレビのニュースや新聞などで成人式の様子が取り上げられますね。参加したことのない方は「成人式って何をするの?」と思いますよね。
私自身も成人式に出なかったので、沼田市の成人式にみはしとしてお邪魔させていただいた時に「こういう感じなんだ」と新鮮でした。
また、ご成人を迎える方の中から何人か(主に地元にいる方たちが多いようです)が実行委員になり、成人式をどうするか考えて進めていく事も、今の仕事について初めて知りました。
その実行委員の方が司会進行で成人式が進みます。
市長さんによる新成人の皆さんへのメッセージ、新成人代表の方による決意表明や誓いの言葉等、どこの地域でも共通していると思います。
面白いのが、地域によって違うプログラムです。
沼田市は各中学校ごとに教職員の方によるビデオメッセージが上映されます。
上演されると元生徒たちの皆さんが盛り上がっていてとても楽しそうでした。
みなかみ町では、「祝賀記念講演」として講師を招いて講演会をするそうです。
今年、2020年はメイクアップアーティストの方を呼び、実際に男性の成人の方がヘアメイクをしてもらったそうです。
過去には元オリンピック選手や東京大学の教授などを呼ばれた事もあるそうで、様々な分野の方の講演が聞けるそうです。
川場村ではなんと成人の方一人一人が壇上に上がって賞状を受け取るそうです。そのためにリハーサルもするとか。
それぞれの地域で実行委員の方などが色々と工夫をして開催されているんですね。
戦後の若者を励まそうということから始まった今の成人式、高校進学や就職でバラバラになってしまった同級生に久しぶりに会える機会でもあり、人生の通過儀礼として大切な行事だと思います。
蕨市の成年式が行われたのも敗戦で大変だった時期、何か今と重なるような気がします。
成人式がどんな形であれ、安全を確保したうえで開催できることを祈っております。
成人式、振袖、袴などのお問い合わせはこちら
ご来店予約はこちら
お電話の方はこちら⇒0120-154-384
(受付時間 10:00~18:30 定休日:水曜日)
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みはしは「きもので笑顔のおつきあい」をモットーに
地域密着で頑張っております。
沼田市だけでなく、みなかみ町・昭和村・川場村・
片品村・中之条町のお客様にご縁をいただき、
お陰様で創業43年を迎えさせていただきました。
振袖・呉服の取り扱いはもちろん着物のクリーニングや
お直し、お仕立てのご相談もお受けしております。
振袖選びやきもののことなら、みはしにお任せください!
着付け教室の生徒さんも募集しております!
お気軽にご相談くださいませ。
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