みはしのブログ
2020年04月10日
振袖
こんにちは、京呉服みはしスタッフの平原です。
新型コロナウィルスが依然として猛威を振るっていますね。
京呉服みはしでは、
手指の消毒液の設置、
店内の換気、
空気清浄機の設置
などのウィルス対策を行いながら営業しています。
先の見えない状況の中ではありますが、「三密」を避けつつ、できる限りお客様のご希望に添えるよう努力してまいります。
こちらの、
お問い合わせフォーム
や、電話
01201543384
をご活用いただき、気になる点がありましたらお気軽にお問合せ下さい。
さて、今回は、お家で振袖についての情報収集をしていらっしゃる方々に向けて、知っておくと振袖選びがより楽しくなる「振袖の柄」について書いてみたいと思います。
これから成人式や振袖について考える方の参考になりましたら幸いです。
振袖に多く描かれるのは、何といっても「花(植物)」や、縁起の良い「吉祥文様」です。
中国から日本に伝わった「有職文様」も、振袖に多い意匠です。
パッと見てわかりやすい花の柄というと、
「桜」
(桜は、五穀豊穣の神様が宿る木とされ、いっせいに花が咲き誇る様子も相まって豊かさや繁栄の意味があります。)
「牡丹」
(中国では「百花の王」と呼ばれており、小さなつぼみから大きく華やかに花が咲く様子から、「美しく成長するように」「幸福になるように」という意味を込めて女性の衣装に多く使われてきたそうです。)
「梅」
(冬に寒さに負けず花を咲かせるところから、忍耐力や生命力、子孫繁栄の象徴とされています。古来から日本人に愛されてきた花で、図案のバリエーションが非常に多いです。)
「百合」
(昔はあまり多く描かれなかったようですが、最近は洋風の振袖に多いです。白い百合は、「純潔」「無垢」などの意味があります。)
「バラ」
(バラも、着物の柄としては時代が下るにつれ多くなったようです。色によって花言葉が違うことが有名ですね。こちらも洋風な振袖に描かれることの多い花です。)
などでしょうか。
単体で描かれる場合もありますが、春夏秋冬の草花を描いて、より多くの季節に着用できるようになっている、
「四季花」
として描かれることも多いです。
特定の組み合わせで描かれることが多い植物としては、
「松竹梅」
が有名ですよね。
(松・竹・梅の三つの植物は、冬の寒さに耐える「歳寒三友」とも呼ばれ、「清廉潔白」「節操」という中国文人の理想を表現しているそうです。日本では、松は常緑の姿から長寿を。竹はまっすぐ伸び地下茎でどんどんふえることから繁栄。梅は上記しましたが他に先駆けて咲くことから忍耐や繁栄を表し、最もおめでたい、また格式高い柄の一つです。)
花ではなく、果実を図案化した植物の柄もあります。
こちらは、「橘(たちばな)」です。
(橘は日本原産の柑橘類の一種で、長寿を意味する縁起の良い木です。古事記の中では常世の国に生える木で、不思議な力があるとされています。家紋にも使われています。)
花々の側を舞う「蝶」も、振袖に描かれることが多い文様です。
(ひらひらと舞う姿の美しさ・可憐さから、女児や女性用の着物に昔から多く描かれました。能装束にも、蝶の図案は描かれています。橘と同じく、家紋にも使われています。)
生き物の柄では、「鶴」も振袖に描かれることが多いです。
」
(長生きする瑞鳥として尊ばれてきた鶴は、身分の高い人物の衣料に使われていたそうで、庶民の間では婚礼衣装などの晴れ着に使われることが多かったそうです。)
やはり縁起のいい柄、繁栄や長寿など願いの込められた柄が多いということがお分かりいただけるかと思います。
そして、これらの柄は単品で描かれることもありますが、多くの振袖では様々な柄を組み合わせて模様が構成されています。
その部分をとってみても、振袖がどれだけ「特別」な衣装であるかがわかりますよね。
今回ご紹介できなかった柄もまだまだたくさんありますので、また次の機会にお話できたらと思います。
これから振袖を選ぶ方には、たくさんの振袖の中から運命の一着を選ぶ一助になればうれしいです。
また、既にご自分の振袖をお持ちの方は、たまには振袖をタンスから出して、風通しをしつつどんな柄が描かれているか見かえしてみて頂けたらと思います。
お問い合わせは こちらから
ご来店予約は こちらから
みはしは、「着物で笑顔のお付き合い」をモットーに、群馬県沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村、そして高山村、中之条、吾妻地域のお客様に愛されている地域密着型のお店です。
振袖のこと、着物のこと、クリーニングやお直し、きものの保管など、なんでもご相談下さい!
お客様の笑顔を全力でサポートさせていただきます!!
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さて、今回は、お家で振袖についての情報収集をしていらっしゃる方々に向けて、知っておくと振袖選びがより楽しくなる「振袖の柄」について書いてみたいと思います。
これから成人式や振袖について考える方の参考になりましたら幸いです。
振袖に多く描かれるのは、何といっても「花(植物)」や、縁起の良い「吉祥文様」です。
中国から日本に伝わった「有職文様」も、振袖に多い意匠です。
パッと見てわかりやすい花の柄というと、
「桜」
(桜は、五穀豊穣の神様が宿る木とされ、いっせいに花が咲き誇る様子も相まって豊かさや繁栄の意味があります。)
「牡丹」
(中国では「百花の王」と呼ばれており、小さなつぼみから大きく華やかに花が咲く様子から、「美しく成長するように」「幸福になるように」という意味を込めて女性の衣装に多く使われてきたそうです。)
「梅」
(冬に寒さに負けず花を咲かせるところから、忍耐力や生命力、子孫繁栄の象徴とされています。古来から日本人に愛されてきた花で、図案のバリエーションが非常に多いです。)
「百合」
(昔はあまり多く描かれなかったようですが、最近は洋風の振袖に多いです。白い百合は、「純潔」「無垢」などの意味があります。)
「バラ」
(バラも、着物の柄としては時代が下るにつれ多くなったようです。色によって花言葉が違うことが有名ですね。こちらも洋風な振袖に描かれることの多い花です。)
などでしょうか。
単体で描かれる場合もありますが、春夏秋冬の草花を描いて、より多くの季節に着用できるようになっている、
「四季花」
として描かれることも多いです。
特定の組み合わせで描かれることが多い植物としては、
「松竹梅」
が有名ですよね。
(松・竹・梅の三つの植物は、冬の寒さに耐える「歳寒三友」とも呼ばれ、「清廉潔白」「節操」という中国文人の理想を表現しているそうです。日本では、松は常緑の姿から長寿を。竹はまっすぐ伸び地下茎でどんどんふえることから繁栄。梅は上記しましたが他に先駆けて咲くことから忍耐や繁栄を表し、最もおめでたい、また格式高い柄の一つです。)
花ではなく、果実を図案化した植物の柄もあります。
こちらは、「橘(たちばな)」です。
(橘は日本原産の柑橘類の一種で、長寿を意味する縁起の良い木です。古事記の中では常世の国に生える木で、不思議な力があるとされています。家紋にも使われています。)
花々の側を舞う「蝶」も、振袖に描かれることが多い文様です。
(ひらひらと舞う姿の美しさ・可憐さから、女児や女性用の着物に昔から多く描かれました。能装束にも、蝶の図案は描かれています。橘と同じく、家紋にも使われています。)
生き物の柄では、「鶴」も振袖に描かれることが多いです。
」
(長生きする瑞鳥として尊ばれてきた鶴は、身分の高い人物の衣料に使われていたそうで、庶民の間では婚礼衣装などの晴れ着に使われることが多かったそうです。)
やはり縁起のいい柄、繁栄や長寿など願いの込められた柄が多いということがお分かりいただけるかと思います。
そして、これらの柄は単品で描かれることもありますが、多くの振袖では様々な柄を組み合わせて模様が構成されています。
その部分をとってみても、振袖がどれだけ「特別」な衣装であるかがわかりますよね。
今回ご紹介できなかった柄もまだまだたくさんありますので、また次の機会にお話できたらと思います。
これから振袖を選ぶ方には、たくさんの振袖の中から運命の一着を選ぶ一助になればうれしいです。
また、既にご自分の振袖をお持ちの方は、たまには振袖をタンスから出して、風通しをしつつどんな柄が描かれているか見かえしてみて頂けたらと思います。
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